• 死去の報が出始めている。週末のせいか、大手メディアやテキサス大学はまだ報じていないっぽい。

    Physics Nobel Laureate, Steven Weinberg’s Cause of Death – US day News

    『宇宙創成はじめの3分間』を読もう。今はちくま学芸文庫に入っている。

    筑摩書房 宇宙創成はじめの3分間 / S.ワインバーグ 著, 小尾 信彌 著

  • 2通りに「当たり障りのある言動/ない言動」の2通りを掛けた4象限を考えたとき、一番スリリングで面白いのは「実名で」「当たり障りのある言動」を発信することだ、という価値観が小山田とかコバケンのあの件の背景にはたぶんあって、そのギリギリを攻める愉しみを、世間にバレずに追求できた最後の時代が’90年代だった。

    バレずに済んでいたのはSNSやスマートフォンや文春オンラインがなかったからで、サブカル雑誌や一度きりのライブ公演、ラジオの深夜放送などに危うい表現があっても、それを一般市民が記録して即座に全世界に共有するしくみが当時は存在しなかったから、それぞれの蛸壺の中で行われていた露悪が真っ昼間の世界に引きずり出されることはなかった。

    一部の人々が「当時はそういう悪趣味が許容される時代だった」みたいなことを言って燃やされているが、許容されていたわけではなく、雑多な蛸壺メディアの中の営みが表面化しなかっただけという方が正しいだろう。

    今やそういう時代は終わり、「実名で」「当たり障りのある言動をする」という象限は消滅したし、今後も復活することはない。’00年代以前に生まれた旧世代は認識を更新しなければならないし、古き良き時代の出版物やVHSビデオテープなどに危うい表現を残した人は、バレたときの身の振り方を考えて21世紀を過ごさなければならない。

  • 見る。あれほど混迷を極めた割には、何とか最低限の格好は付いたかなという内容。全体を貫くストーリーが見えづらくて、個々の出し物が唐突に始まり唐突に終わる感じや、競技場の広さに比してダンサーが少なくてパフォーマンスがちんまりしていたのが残念だが、今の日本の実力をよく反映した出し物だったとも言える。入場行進が一番面白かった。

    ドローンで地球儀を描いたのはよかったが、あれも平昌で見たしな。平昌は録画だったけど。あれは日本の技術ではなく Intel がやっているやつ

    聖火は水素を燃やしているという話だったが、水素の炎にはほとんど色がないので、何か炎色反応を入れているのだろう、と思ったら、やはり炭酸ナトリウムで黄色にしているらしい。

    Tokyo2020 聖火台

    「多様性」というスローガンをあちこちで印象づける試みは一応成功していたし、いいものだと思った。独裁と同化政策が命の中国のような国には口が裂けても言えないワードだし。

    まあしかし、MIKIKO先生と林檎さんが作る開会式が見たかったよね。

  • 入間から離陸した音を聞く。

    テレビでブルーの生中継をしているのは TBS の恵俊彰の番組だけだったが、五輪を描く瞬間を撮り逃すという、いかにも今大会らしいぐだぐだ感であった。報道ヘリに許可されている高度7000ftから見下げる形で待機していたが、雲が散在していたのとスモークが消えるのが早かったせいで、どこで円を描くのかを見失った感じ。

    その後、東京から帰ってきた機体が1機ずつ家の上を通ったので慌ててカメラを出して撮影。あまりよく撮れなかった。脚を出していたのでそのまま着陸かと思いきや、再びフォーメーションを組んで最後にカラースモークを出してくれた。おいおいまじかよ、とカメラを取りに行って構えた頃にはもう煙は消えかかっていた。予想外のサービス。河川敷にでも撮りに行けばよかったな。

    ブルーインパルス
    ブルーインパルス
  • リモート取材。興味深いお話をたくさん伺った。