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「Newton」2023年6月号

特集「感動する物理」を執筆いたしました。メイン特集を一人でやらせていただくのは久しぶり。よろしければご覧ください。

といっても、題材を決めるのは担当編集さんで、自分はそれに従って書くのみなので、取り上げられているトピックに面白さを感じていただけたらそれは編集さんのおかげです。

一般相対論の等価原理について、慣性質量と重力質量が等しいことがいかに必然でないかというのを電磁気学との対比で説明する箇所は、京大の柴田大さんの講義資料を参考にさせていただきました。この説明の仕方は担当編集さんも大変腑に落ちたと言っていた。

『Newton』2023年3月号

にて、特集「ニュートン500号大全史」の有人宇宙開発・太陽系探査・天文学あたりを執筆いたしました。よろしければご覧ください。

『Newton』は1981年創刊で、スペースシャトル初飛行と同じ年。父がよく買ってきてくれて、楽しみに読んだ記憶がある。

1980年代は科学技術ブームだった。牽引したのは、ボイジャーやスペースシャトルのような宇宙の話題と、マイコン・パソコンの出現だったと思う。1980年にカール・セーガンの『COSMOS』の放映があり、1985年につくば科学万博があり、1986年にハレー彗星ブームがあった。

Newton 以前の科学雑誌というと『サイエンス』(現『日経サイエンス』)と『科学朝日』があった。Newton の成功を見て他社も追随し、1982年には『OMNI』(旺文社)、『UTAN』(学研)、『Quark』(講談社)というのが創刊された。やはり二番煎じというのはなかなか難しいようで、オカルトやSFにシフトしたりしつつ、Newton 以外は1990〜2000年代までに全部休刊になった。

以下の文献は面白い。

Newton が続いたのは、最初にブランドイメージをきっちり作ってそれを維持し続けたおかげだろうと思う。経営的にはいろいろあったし、中身のレベルも昔よりはだいぶ下げているが、今もブランド力は維持されている。大人になってこの雑誌に仕事で関わるようになるとは思わなかった。

『Newton』2023年2月号

にて、

  • 隠れた「異次元」を探しだせ
  • Super Vision: “傘”を使って大気圏に突入

を執筆いたしました。よろしければご覧ください。

1本目は、4つの力のうち重力だけがなぜべらぼうに弱いのかという階層性問題の解決策として、「実は空間次元が3次元より多いからだろ」というアイデアから余剰次元探しが実験物理の重要なテーマになっている、という話。

2本目は、主に将来火星で使うことを想定している、展開型エアロシェルの実験について。パラシュートで火星に降りるのは、カプセルの大型化によって難しくなりつつあり、別の減速方法が模索されている。お正月のお供にどうぞ。

『Newton』2022年11月号

にて、特集「最新観測が解き明かす 宇宙のすべて」を担当いたしました。よろしければご覧ください。

今回は太陽系から原始銀河くらいまでの観測天文学がテーマで、理論天文学やシミュレーション、宇宙論は入っていない。だから「宇宙の*すべて*」というタイトルはちょっとデカすぎないですか、と編集さんに言ったのだが、タイトルなどの最終的な決定権限はライターではなく編集部にあるので、こうなりました。

新しい話は、自分も含め意外と知らなかったりするので、見ると面白いのではと思います。ただし、「最新の学説=最も正しい学説」ではないという点にはくれぐれも気を付ける必要がある。どちらかというと、人類は宇宙についてまだあれも知らない、これも知らない、知らないことだらけなんだという、いい意味での絶望感・フロンティア感を味わってほしいです。

『宇宙大図鑑プレミアム』

ニュートンプレスの公式 twitter でなぜか告知されていなかった気がする。発売されたことに気づいていなかった。6月発売の書籍「大図鑑シリーズ」の一冊。旧版『宇宙大図鑑』のボリュームを増やした改訂版。自分は「資料編」の部分を少し書きました。宇宙開発年表や宇宙関連の人物一覧など。よろしければご覧ください。

人物一覧については、当初のリストは少し旧態依然としていたので、女性・宇宙開発関連・現代の人物を補足した。現代的な一覧になったと思っています。

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