みたいな看板があって、ウォーキングで前を通るたびに気になっている。

4月なのに夏日。暑い。
が発売されました。NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) で撮影された最新天体画像集であると同時に、現在の観測天文学の最新トピックスを紹介した本です。よろしければぜひ、ご覧ください。
見たこともない宇宙
原書が2024年発売なので内容が文字通り「最新」であるというのと、自分で言うのもあれだが、“天文学の経験者” がちゃんと訳した訳文になっているところが良いと思います。翻訳の過程で見つけた原著の誤記なども直させていただいています。
あと、(柏書房さんの本はどれもそうですが、)装幀やレイアウト、手触り、インクの匂いなどの質感が非常に良い本です。電子版は今のところないですが、ぜひ紙でお求めいただきたく。
電子辞書を引いたら、「拙訳」という言葉は広辞苑にしかなく、明鏡や新明解にはなかった。まあいい。
最終章「将来のミッション」ではNASAに限らず、日本・欧州・中国・インドなどの宇宙探査計画についてかなり網羅的に触れているが、そこでも紹介されている重要ミッションのいくつかをトランプ政権が中止にしようとしているようで、大変に残念。
特に、ナンシー・グレース・ローマン望遠鏡が今さら中止になるのはちょっと。
1969年、「粒子加速器は我が国を守る役に立つのか?」と議会で問われたフェルミ研究所のロバート・ウィルソン初代所長は、「国を守る役には立たないが、米国を『守るだけの価値のある国』にすることには役立つ」と答えたという有名な話がある。
科学とか芸術とか、今日明日のご飯に関係のない分野にふんだんに金をかけられるだけの余裕と見識を持つ米国こそが Great America なんじゃないのと思うのだが、MAGAな人たちの言う Great America はそれとはだいぶ違うものらしい。MAGAな人たちが何かをやればやるほど、米国の偉大さが毀損されていくように自分には見える。
柚子に春芽が芽吹いてきた。
ただ、花芽(蕾)のようなものは今のところ見えない。一度も花を咲かせたことがない木なので、そもそも自分も花芽の現物を見たことがないのだが、なんか白くて丸い蕾らしい。今年も花は付かないかも。
こないだ見かけた夜の飛行機雲。
オリオン座とアルデバランが写った。飛行機雲の上にある一番明るい星は木星。
にて、日本のX線天文衛星「XRISM」本格稼働の記事を書きました。よろしければご覧ください。
XRISMの最新成果の紹介とともに、X線マイクロカロリメーター分光器という素晴らしい観測装置が完成していながら、これを載せた衛星が打ち上げ失敗、故障、衛星全損などが続いてなかなか長期運用できず、20年以上かかってようやく今XRISMで使えている、というお話も書きました。
昨夜、久々にウォーキングを再開し、ついでに夜桜を見物。iPhone のナイトモードはよく写るなぁ。(いつも言ってる)
今日の昼間も買い物の途中でちょっと見物。狭山っぽい風景。
さる事情により、母が自分の車に乗れなくなって俺や妹が外出時に車を出している。それで実感したのだが、母くらいの年齢の女の人は世間の男たちから日常的にナメられている。
病院の医師の応対や車のディーラーの担当営業の接客が雑である、というような話をたまに聞いてはいた。自分の日常の経験では失礼な人に会うことはさほど多くないので、母がそういうことに過敏なだけではないかとも思っていた。
先日たまたまディーラーに行く用事で初めて母に同行したのだが、先方の営業マンの態度はまあ普通に丁寧だった。しかし帰りの車の中で母が言うには、「今日は(俺がいたので)私が一人で行くときとは態度が全然違った」とのこと。いつもはもっとやる気がないし、ぞんざいだと。そして、「今日も、私の車の話なのにあの人は一度も私の方を見て話をしなかったでしょ」と言った。それは確かにそう。
別の日、病院に同行した。母の前に診察を受けていたのも母と同じくらいの年齢の女性で、診察室の扉を開けていたので医師の応対の様子がよく見えた。なんかタメ口で高圧的で横柄だった。なるほど、こういう感じか、と思った。
母の番になったので自分も付き添いで入室。経過はいいねという話で、次回以降の診察の話をして終わりそうになったので、数週間前から母が気にしていた(俺も気になっていた)症状について俺から質問をしてみた。途端に口調がですます調になり、横柄さが消え、こういう症状が出ることは普通にあるが心配ないとかなり丁寧に説明し、ぺこぺこと頭まで下げた。
おばちゃん(おばあちゃん)相手の時だけ、あるいはもっと広く、女性が相手の時だけ、なんか横柄になる男というのが年齢に関係なくいる。あるいは「どうせ難しい話は分からないだろう」という態度で接するとか。母たちが日常的にこういう応対を受けて、毎日のように自尊心を薄く薄く削り取られているという事実に遅ればせながら気づいて、陰鬱な気分になった。と同時に、自分もそういうマイクロアグレッションをこれまでにしていた可能性が高いということにも気づいて、深く反省した。