hoshinavi

『星ナビ』2023年2月号

にて、「はやぶさ2ミッションレポート」をまた久々に書きました。リュウグウ試料の初期分析結果が続々と出ているが、2022年後半に出た分析結果をまとめて掲載。リュウグウ試料の主成分はほぼ「黒い粘土」ということになりつつあるようだ。

初期分析とは別に、リュウグウ試料を使った国際公募研究も始まっている。その一例として、JAEA 原子力研究所で行われているリュウグウ試料の元素分析の現場を取材させていただいた。原子炉から出る中性子線を試料に当てると原子核の中性子数が1増え、即発ガンマ線というのが出てくる。これを使って元素の定量分析をするという手法。原子炉の炉心から100mくらいまで近づいたのは人生で初。

過去にいろいろな研究機関を訪れたが、JAEA はセキュリティがこれまでで一番厳しかった。入口には自動車爆弾などの突入を防ぐ鋼鉄のバリケードがあり、施設の正門や外観の撮影には厳しい制限があった。

『星ナビ』2023年1月号

年末恒例「星のゆく年くる年」にて、「ゆく年2022 天文学・宇宙開発編」を執筆いたしました。よろしければご覧ください。

JWST、EHT の Sgr A* 撮影、リュウグウ試料の分析、アルテミス I あたりが今年の大きな話題であった。もう年末かー。

『星ナビ』2022年12月号

にて、惑星防衛実験 DART の解説記事を書きました。よろしければご覧ください。

池谷−関彗星や百武彗星のように、少し前までは新彗星に発見者の名前が付くのが普通だったが、今ではパンスターズ彗星・ATLAS彗星・ZTF彗星など、サーベイプロジェクトの名前ばかり付くようになり、名前だけでは区別が付かなくなってしまった。例えば、今見える明るい彗星のリストは以下のような感じ。

こうなったのは結局、1990年代終わり頃に「地球に衝突するリスクがある小天体を根こそぎ見つけるべし」ということになって、それを探すサーベイプロジェクトがいくつも空を常時自動監視するようになり、アマチュアの人力捜索より先にこうしたプロジェクトの望遠鏡が新天体を見つけるようになってしまったため。人類が生き延びるためなので仕方ないが、アマチュア天文愛好家の楽しみは一つ減ってしまった。記事ではそんな話にも少し触れています。

しかしこうした努力のおかげで、直径1km以上の地球接近天体については、推定存在数の97%ほどが発見済みとなっている。凄いことだ。

『星ナビ』2022年9月号

にて、JWST 初観測画像の記事を書きました。記事の〆切の後にも続々と新しい画像が(非公式に?)出回っていて、展開の速さがすさまじいですが、よろしければご覧ください。

三好さんたちの EHT データ再解析についても、梅本真由美さんが記事にしています。三好さんと本間さん、さらに ALMA の亀野誠二さんにも取材し、両者の論点が詳しく解説されています。一般向けの新聞・雑誌よりも一段詳しいレベルで(=専門性を高めた内容で)この件を取り上げたメディアは、他にはあまりないと思います。超おすすめ。さすが梅本さんという記事。

『星ナビ』2022年8月号

にて、久々の「『はやぶさ2』ミッションレポート」を執筆いたしました。アミノ酸検出をはじめとする化学分析の成果についてまとめ。よろしければご覧ください。

付録も付いてます。夏だから。

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