• 文庫の古書を2冊買うにあたり、amazonマーケットプレイスで出品者を選んだところ、どちらの本も本代+送料の合計額でバリューブックスが最安だった。

    ん、それならバリューブックスのサイトから直接買う方が安くなるのでは、と思ってそちらへ行き、両者の価格を比較。

    amazonでバリューブックス出品本をカートに入れた場合。

    amazon

    バリューブックス直販サイトの場合。

    バリューブックス

    本代はamazon出品本の方が40円ほど安い。送料はバリューブックス直販の方が230円安い。ということで、トータルではバリューブックス直販の方が140円くらい安いという結果に。

    いつでもこうなるかは不明だが、普通に考えれば中抜き業者が少ない方が安いはず。ということで、amazonを儲けさせたくない人は直販へ。

  • 前回アボートに至った部分も対策されて正しく機能し、第1段分離までは完璧だったが、第2段エンジンに点火せず指令破壊。残念。

    https://www.jaxa.jp/press/2023/03/20230307-1_j.html

    今日は種子島での記者説明会と対策本部会合後の文科省の記者会見で14時頃から21時頃まで、間に晩飯を挟みつつリモート会議漬けで疲れた。そういえば共同通信の例の記者が文科省の会見にいたが、今回は何も質問しなかった。

    今日の時点では「第2段に点火しなかった」という以上の情報は何も出ず。岡田PM曰く、テレメトリの複数のデータからみて、データの異常ではなく実際に点火しなかったとみている由。ライブ画面に表示されていた機体速度も落ちてしまっていたからね。

    原因究明と対策が済んでH3の打ち上げができるまでには1年くらいかかるかも、という見方もある。

    ただ、20年前はこれでも違和感がなかったが、週1以上のペースでSpaceXがロケットを打ち上げている現在に、たかが第2段の点火失敗で1年以上も停滞するというタイム感は、もはや受け入れがたい感じもある。SpaceX並みとはいかなくとも、もう少しアジャイルに打てる体制にできないものか。H3自体、低コスト化を目指す機体でもあり、試行を短いサイクルで繰り返せる体制作りみたいなことまで考える、良い機会なのかも。

    多くの人が引っかかりを感じた問題点として、試験機1号機に実用衛星を載せてよかったのかという論点がある。

    これについては自分も含めて何人かの記者が質問していたが、例えばH-IIBの試験機1号機(2009年)にHTVを搭載したように前例はあり、またH-IIの試験機1号機(1994年)も今回のH-IIA→H3と同じく、旧型のH-Iと比較してフルモデルチェンジといえるほど変えた機体だったが無事に成功している、試験機1号機だからリスクが高いという認識は特に持っていない—という回答だった。うーん。

    ポジティブな話題としては、打ち上げライブの映像やCGがかなり洗練されていたのがよかった。かっこいいし状況が分かりやすい。定期的に英語表示に切り替わり、海外の視聴者にも分かりやすい。

    あと、以前ディスカバリーチャンネルのDboxに出ていた三村ことみさんがライブ中継のMCを務めていた。ガチでJAXA職員になったらしい。びっくり。

    https://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h3/h3voice/mimura.html

    https://www.instagram.com/cotomimura/

  • 特別なシリアルナンバーが当たる抽選に申し込み。0826とかそういうやつだろう。

    https://www.perfume-web.jp/news/detail.php?id=3900

    おそらくセイコーのカスタム腕時計を発注できるサービスを利用したもので、下記サイトの「SE-6W」がベースモデルと思われる。

    https://original.seiko-watch.co.jp/model-design/model/

    夜光なしの太いドーフィンハンドとバーインデックスという、1960年代の王道セイコースタイルを踏襲したデザインなのが個人的には大変好き。飽きが来ないのでこういうのが結局一番いい。

    唯一残念なのはクオーツであることだが、機械式だとベースモデルのデザインがいまいちなので、これでいいのかも。

  • 今までは深く考えず、わー、WordPressは何でもプラグインになってて便利だね、と思ってgoogleアナリティクスも「MonsterInsights」というプラグインに任せていたのだが、これを使うと我がページをロードするたびに、uBlock Originが50も60も何かをブロックするようになって煩わしい。doubleclick.net とかにたくさんアクセスしている。うーむ。不健康。

    ということで、MonsterInsightsは削除して、googleアナリティクスのコードスニペットをheader.phpに手で貼るという素朴な方法に変えた。

    そういえば、blogのURLも 4bungi.jp/xxxx になっていたのを 4bungi.jp/blog/xxxx に変えた。これまでにリンクしてくれた所は切れてしまうが、まあそんなにいないだろう。

  • NHKの報道などしかなく、調査をしているScanPyramidsプロジェクトからプレスリリースがまだ出ていないが、ScanPyramidsの運営にたずさわっているHIP.instituteから新しい動画が出ていて、状況を把握できた。

    大ピラミッドの未知の空間は2つあるらしいことが分かっていた。ScanPyramidsのリリースから、これまでのおおよその時系列は以下の通り。

    • 2015/11:サーモグラフィーで、北面にあるピラミッドの「正規の入口」(ふさがっている)の切妻構造周辺で温度分布の異常を発見(HIP.i、カイロ大)
    • 2016/10:ミューオグラフィーで「正規の入口」の裏側に回廊状の細長い未知の空間があると結論。名古屋大チームは下降通路にミュオン検出乾板を置いて透視。フランス・代替エネルギー・原子力委員会 (CEA) のチームは大ピラミッドの北辺・東辺にミュオンガス検出装置を設置して外から透視。KEKのチームは「王妃の間」にミュオン電子シンチレーターを設置して透視。3チームとも、「正規の入口」裏の空間が原因とみられるミュオンの超過を検出。超過は5σ以上。この空間は「SP-NFC (ScanPyramids North-Face Corridor)」と命名された。
    • 2017/11:ミューオグラフィーにより、大回廊上部にも長さ30m以上の巨大空間があると結論。王妃の間に置いた名古屋大の乾板とKEKのシンチレーター、ピラミッド外からのCEAのガス検出装置でいずれも検出された。この空間は「SP-BV (ScanPyramids Big Void)」と命名された。

    ここまでの話は広く公表されていたが、その後、2019〜2020年にかけて、名古屋大とCEAがミュオンを使った追加調査を下降通路で行い、SP-NFCの正確な位置・サイズを推定した。2020〜2022年にかけてはカイロ大・ミュンヘン工科大のチームが切妻構造の表面から地中レーダーと超音波探傷装置を使ってSP-NFCを調査した。

    今回、このレーダーや超音波の調査によって切妻構造の石材の下部に小さな開口部が発見され、φ5mmという内視鏡を入れてSP-NFC内部の撮影に成功したということらしい。カイロ大・ミュンヘン工科大チームの論文では「小口径のボーリング孔を開けることを提案する予定」とabstractに書かれているが、開口部を発見したことでボーリングしなくて済んだのかというところまではちょっとよく分からない。内視鏡の映像を見ると、空間に到達する手前は人工的に開けた穴を通っているようにも見える。

    約200年ぶりに新たな空間が見つかったことも凄いが、ミューオグラフィーの信頼性がこれで確認されたことは相当大きな成果だといえる。名古屋大チームが論文を出したとき、考古学界では「なんも知らん物理屋が荒唐無稽なことを言ってやがる」的な反応もかなりあったようだが、SP-NFCが実際に存在したことで、大回廊に匹敵する長さ30m以上というSP-BVの方も存在の可能性が一気に高まってきた。

    SP-BVは部屋というには大きすぎるので、未盗掘の財宝やミイラが眠る部屋というよりは、重量軽減のための機構と考えるのが自然かもしれない。ともあれ、そっちも中を見てみたいに決まっている。SP-BVの今後の調査にも大いに期待。