• 3月に高橋杉雄先生が日本記者クラブで行った講演。記者会見だけでなく、専門家を呼んで話してもらう研究会をJNPCでは定期的に開いているらしい。あの戦争の見方だけでなく、冷戦終結以降の国際政治の潮流の中で今回の戦争がどう位置づけられるかも、素人に分かりやすくレビューされていて勉強になる。これほどの講演を無料で視聴できるのは素晴らしい。

    NATOの東方拡大がこの戦争を招いた(のだから米欧も悪い)という言説は間違いである、ロシアが欧州の一員に加わるか、それとも汎スラブ主義的な非米欧の枢軸を目指すかという二択を迫られたときに、プーチンは自らのアイデンティティの問題として、米欧が差し伸べた手を拒否して後者を主体的に選び取ったのだ、という杉雄先生の解説は重要。

    ロシアが核を使った場合、米国も対抗措置としてウクライナ国内で核を使う選択肢が(ゼレンスキーが許容すれば)あり得るという話も重要。先に核を使われたときに米国がどう対応するのかは、日本の隣の核保有国である中国も北朝鮮もケーススタディとして注視するはず、バイデンは西側の首脳に意見を求めるかもしれない、そのときに我々日本国民は岸田首相の返答として何を望むのか、使うべきと言って欲しいのか、使うなと言って欲しいのか、全員が自分のこととして考える必要がある、という話。

  • 本州の太平洋岸、四国・九州の南部、南西諸島・小笠原諸島で部分日食が見られる。インドネシアやオーストラリアでは金環皆既日食となる。

    下のGIF動画は半影(部分食が見える領域、水色の線)の移動と、那覇での食分のシミュレーション。(アストロアーツ / エクリプスナビゲータ2.5を使用)

    那覇より限界線に近い南房総や南伊豆では欠け方はずっと浅い。部分日食としてもかなり地味な方ではあるが、日本で次に見られる日食は2030年6月1日なので、見られる人は見ておくのがおすすめ。

    http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12806_ph230420

  • Perfumeさんロンドン公演を鑑賞できるJTBのツアー。

    https://jtb-entertainment.net/tour/2023/perfume2023/

    皆既日食の観測ツアーで60万とか90万とかの金額を普通に見ている感覚からすると、ロンドン3泊5日、航空券・ホテル・朝食・ライブチケット・空港往復バスまで全部込みで30万円ってすげー安くない? と思ってしまったが、プロレタリアートとしての自分の身分を冷静に考えると、やっぱり安くはなかった

    ライブビューイングやってくれますかね…。お願いします。

  • 消息を絶つ直前に150mで飛行していたとの報。

    https://mainichi.jp/articles/20230412/k00/00m/040/089000c

    自由落下にかかる時間 t は t = (2h/g)1/2 なので、150mだと5.5秒。異常を感じて脱出しようと思う間に海面に落ちそう。

    脱出できたとしても、5秒ではパラシュートはほぼ開けない。スカイダイビングではパラ開傘の最低高度は 2,000ft (610m) とされているという。それより低い高度で飛び降りるBASEジャンプというエクストリームスポーツがあるが、あれは即座に開くパラシュートなどが工夫されている。

  • いわゆる期日指定定期の積立を昔から細々とやっていて、たまたまネットバンキングの画面で明細を見たら、毎月積み立てている金額以外にも不定期にいろんな金額が「預入」として記帳されている。何だこれは、俺は入れた覚えがないぞ、と思って、銀行の問い合わせで聞いてみた。

    これは、満期が3年と指定されていて、満期を過ぎた金は自動継続という設定になっているため、現時点であれば3年前の2020年に毎月預けていた一口一口が改めて「預入」という形で記帳されているものだと説明された。なるほど。そういえば、2020年以前に積み立てた金の記録が表示されないので、自分が払い出したせいでなくなったのだとずっと思っていた。3年ごとにサイクリックに預入されるのか。

    資産運用に詳しい人には常識なのかもしれないが、こういうのは全然知らない。