来た。早速予約。10月中はすでにほぼ枠が埋まっていて、10月末になった。これまでと違い、大病院にあまり枠がない感じ。今回、現役世代は券を申請した人だけ接種する形なので、ワクチンの準備数を「細く長く」にしているのかも。個人的には、もう打たなくていいやと思う理由がよく分からないが。
高齢者の母には先に接種券が来たので既に接種済み。
来た。早速予約。10月中はすでにほぼ枠が埋まっていて、10月末になった。これまでと違い、大病院にあまり枠がない感じ。今回、現役世代は券を申請した人だけ接種する形なので、ワクチンの準備数を「細く長く」にしているのかも。個人的には、もう打たなくていいやと思う理由がよく分からないが。
高齢者の母には先に接種券が来たので既に接種済み。
もう20〜30年前か、日光へ家族旅行に行ったときに父が土産で買った表札をまだ使っているが、雨ざらしで真っ黒になっていたので手入れをした。
まず鉋がけ。サンドペーパーとどっちがいいかという話だが、鉋の方が刃で木の組織を切断していくので、粒子でこそぎ取っていくサンドペーパーよりもミクロなスケールで表面が平滑になり、後から撥水性も出るという話がある(参考:大工の正やん)。ならば、外に置く表札なら鉋だろうと判断。
しかしこれは難しかった。中学のときに買った鉋があるが、刃が錆びていたのでまず刃研ぎ。研いだ刃を装着して表札を削ったが、最初は刃の出し過ぎで引っかかって表面がガタガタになってしまった。刃を出す量は髪の毛の太さの半分とか言うが、自分の感覚だともっとずっとわずか。出ているかいないか分からんくらいでちょうどいい。調整が非常にピーキー。苦労して削って真新しい白木を出せたが、わずかな凹凸がどうしても残ってしまった。
鉋をかけたらニス塗り。油性のクリアラッカーにしたら家中がシンナー臭くなって閉口。水性にすべきだった。何度か重ね塗り。
重ね塗りの乾燥を待つ間に刷毛が固まってしまうという問題があるが、刷毛から塗料の溶剤が揮発するのが固まる原因なので、刷毛をビニール袋に入れてマスキングテープなどで口を密封しておくと固まらない、というのを知った。
そんな感じでだいぶ綺麗にはなったが、元々の表札があんまり良くないことにも改めて気づいた。
これは綺麗にした後の画像だが、墨が滲んでいる。今回墨入れはやっていない。ニスで滲んだのでもなく、元からこうだった。木を彫って色を入れる場合、砥の粉を塗って目止めをする必要がある。木の組織には道管がたくさんあるので、彫ったまま色を入れると道管が塗料を吸ってしまい、このように組織の深いところまで滲みが生じてしまう。砥の粉を道管に入れて埋めておく必要がある。
この表札は墨の滲みが深い所まで起こっているので、表面を鉋がけしただけではどうにもならなかった。文字を全部削ってやり直すしかないが、面倒なのでそこまではしない。
確か、華厳の滝の近くにたくさんある土産物屋で父が彫ってもらったものだと思うが、まあ観光地の土産物屋なんていうのは、こういう砥の粉も使わないような、粗雑な仕事で商売しているわけですよ。やっぱり観光地だとか行商だとか訪問販売だとか、行きずりの商人から買い物なんかするものじゃないな、と改めて実感。今見ると字も下手くそだしな。まあこれも家族の思い出なのでそのまま使う。
「野」の最後の縦棒も、筆ではこうはならないよね。筆の入りが横棒とは分離するはず。明朝体の字形を真似して彫ったのだろうか。
元Newton編集部の三ツ村さんの記事。
https://www.businessinsider.jp/post-276426
2017年の事件や民事再生の話については過去に報道されていてほぼ既知だが、社員の給与の遅配が発生していたというところは自分にとっては新情報。遅配が出たらだいたい会社は終わりですね。終わらなくても逃げた方が良い。自分も以前の職場で、業績不振のため全員給与10%カットというのは2回経験したが、遅配は幸いなかった。
前社長の出資法違反事件の発端は、タブレットで学べるTOEICとかのデジタル教材を売る事業(Newton e-Learning)をニュートンプレスとは別の会社でやっていて、そちらが全然儲からなかったということですね。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1702/20/news136.html
Newton e-Learning は2006年からとのことだが、初代 iPhone, iPod touch が2007年発売、App Store 開始が2008年、初代 iPad が2010年発売なので、元々の e-Learning はPCプラットフォームだったと思われる。2008年から業績が悪化とのことなので、ちょうど e-Learning 事業を始めたところにPCからスマホ・タブレット時代への移行が始まってしまい、あわててスマホ・タブレットにもプラットフォームを広げたが、うまくいかなかった、という感じだろうか。モバイルアプリの時代になって教材関係は競合相手も山ほど出ただろうし。
前社長たちは e-Learning のマイナスをニュートンプレスからの資金で補塡し、それでニュートンプレスの財務状況も厳しくなった。さらに、「Newton」の定期購読者からも e-Learning に出資を募り、ここで元本保証を謳ってしまって出資法違反に問われたということらしい。
表に出てきた情報を見る限り、私腹を肥やすためではなく、斜陽産業である出版事業をカバーしようとして始めた e-Learning がうまくいかなくて、資金集めのセールストークで一線を越えてしまった——ということなので、ちょっと(かなり)同情したくなる事件ではある。
デジタルコンテンツの事業化は本当に難しい。前の職場でも、1990年代にCD-ROMで出していた動植物の図鑑とかをアプリ化して一時期たくさん出していたが、結局続かなかった。アプリ自体の価格が、無料とかせいぜいアプリ内課金で数百円〜1,000円くらいの水準で定着してしまったのがきつい。1,000円のアプリが1,000本売れても100万円にしかならない。ここからApple税が引かれて残るのは70万とか。それに対して、ソフトウェア開発のコストの相場は自分がいた当時で1人月当たり100万〜150万と言われていた。これだと、初回の開発はできても、その後の継続的な不具合修正や機能追加は無理。今はアプリに広告を組み込むとか、アプリ内課金をすると広告オフ・追加機能開放みたいな形が多いが、本数が出ない自然科学や教育分野ではそれでも、ビジネスとして成立させるのは相当難しいだろう。
出版の未来もなかなか明るくない。出版や印刷の老舗は歴史的事情で都心のいい場所に不動産を持っているので、そこにビルを建てて貸すという不動産賃貸事業で本業の赤字を埋めて延命しているという例をよく見聞する。朝日新聞だっていつまで存在するか分からんからね。
へぇという感じで寝耳に水だった。へぇ。
https://www.asahi.com/corporate/info/15021699
朝日新聞出版の子会社になるようである。所在地も築地に移ったりするのかしら。
大きいところに買ってもらって経営基盤が強化されるのはまあ悪くない。民事再生計画も来年には負債を完済するということで、喜ばしい。
思うところはいろいろある。「SCIaS(科学朝日)」を潰したくせに、またよそから科学雑誌を買って何がしたいの?(意訳)といったツイートも見かけた。朝日の科学報道に疑問を感じたことも多々ある。3.11後の連載「プロメテウスの罠」、「AERA」の「放射能がくる」、IUTの件、HPVワクチンを巡る報道 etc.。会社として、これらを後に総括したことってあったっけか。寡聞にして存じない。こういう会社に買われたということを聞きますとね。うーむ、とね。なりますよね。
https://togetter.com/li/284257
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b232a5d8d37a2e1ebe6897564b7f2db6b50f927d
https://note.com/rikomuranaka/n/n001f291ae02e
菊池さんも村中さんも科学者だからね。科学者の眼に朝日新聞グループは今でもこう映っているという事実は重いですよ。(2023/10/07: 村中さんは科学者と言うよりは医師でした。)
今後もNewtonの編集方針は変わらないとのことだが、買収後にブランドと企業文化と製品をめちゃくちゃに破壊され続けているTwitterのことをみんなリアルタイムで見ているわけで、企業のM&Aに際して出るこうした口約束に何か効力があるわけでもなかろう、と自分はドライに受け止めている。
読者にとって良い雑誌であるようにと願っている。そうなるために、自分は微力ながらできる範囲でお手伝いをするのみ。
「量子ドットの発見と合成」に対して。直前にマスメディア向けに誤送信されたメール通りの受賞者だったようである。会見も心なしか冷めた感じだった。
https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2023/press-release/
量子ドットというと、量子コンピューターなどの文脈で1量子ビットを保持する物理的機構のことを指すのだと思っていたが、受賞したのはナノ結晶粒子の話だった。同じ物質でも粒子のサイズを nm スケールまで小さくすると量子論的効果が現れて、色が付いて見えるとか、そういうものらしい。
検索すると両方の用例が出てくるが、本質的に同じものと思ってよいのかどうか、よく分からない。田崎さんは同姓同名の違うものだとツイートされている。
最近は量子ドットと有機EL (OLED) を組み合わせたディスプレイも登場しているらしい。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02101/061400003/
OLEDはそのうちノーベル賞を獲るのではないかと思っていたが、先にQDが獲るとは。