• 自動車税来た。ペイジーで納付。39,600円(乾いた笑い)。

    自分の車は1995年式なので今年でちょうど30歳。古いガソリン車は環境負荷が高いとのことで、税率が有無を言わさず15%加算される。好きで乗り続けているので文句は言えないが、古い車を廃車にせず長く乗ることで長期的に廃棄物を減らしているという点は全く評価されない。せめて年間走行距離が少ない車は軽減するとかしてほしい。

    自動車税は県の一般財源になるらしいので、八潮の下水道陥没が完全に復旧した暁には、あの下水道の1cm分くらいは俺が支払った自動車税のおかげで直った、と思うことにする。

    固定資産税の納税通知書も来た。口座に金を入れておく。

    あとは6月に市県民税、7月に恐怖の国民健康保険税のお知らせが来るはず。


    庭のあちこちで赤いダニを見かける。5月の風物詩らしい。そういえば子供の頃、親が揚げてくれた鯉のぼりを物干し台から眺めていたときに、手すりを赤いダニが歩いていた記憶がある。


    最近、近所の商店街に新しいラーメン屋ができて、このへんの住人ではなさそうな若い人たちがよく食べに来ている。家系インスパイアとかそういう系統らしい。昨日もそんな若者3人組がどこかに車を駐めてその店に向かっているところに出くわした。商店街を見て、「ここ『ショッピングセンター』なんだw」「シャッター街過ぎるんだけどw」と笑っていた。

    確かにここには「○○ショッピングセンター」というでかい看板が今も立っていて、でももう2、3軒しか営業していない。昭和50〜60年代までは肉屋と八百屋が2軒ずつあり、魚屋、和菓子屋、クリーニング店、居酒屋、電気屋などもあって大変活気があった。文具店も書店も喫茶店も寿司屋も薬局も徒歩5分圏内に複数あった。全部なくなった。酒屋もあって昔は頻繁に御用聞きに来ていたが、数か月前に閉店した。今の若い人は「御用聞き」などという習慣をもう知らないだろう。

    我々団塊ジュニア世代が小学生だったころ、親である団塊世代が若い夫婦となってこのへんの分譲住宅に住み、明るい未来を夢見ていた。当時はまだ大型スーパーもなく、こういう商店街で夕飯の買い物をするのが普通だった。まあ衰退したというか、時代が変わったわけですね。そうして賃料が下がった商店街の空き店舗を、たまに物好きな人が借りてラーメン屋を開いたりしている。

    このラーメン店の開店直後に、商店街でまだ営業している八百屋のおじさんが食べに行ってみたらしい。「美味くなかった、ありゃぁやめたほうがいいよ…」とうちの母に言っていたらしい。

    無遠慮に衰退を笑う若者たちを見て、自分にもああいう怖い者なしの時代があったなーと懐かしく思った。君たちもあと20年もすれば衰退を笑われる側になるよ、人生は順番こだからね、と言いたかったけど言わず。

  • 個人事業主にカレンダーの平日/休日の区別はあまり関係なく、GWもずっとお仕事で終わった。5日に図書館に行くのでちょっと車を運転したくらい。河川敷に鯉のぼりが泳いでいて、家族連れがたくさんいた。


    ごみを分別せず、収集日以外の日に適当に出す新住人がいるようで、近所の人たちが迷惑している。最近は新聞を取らず自治会にも入らない人たちがいるので、市の配布物ももらってなくて収集日を知らないのかもしれんと思い、収集カレンダーをコンビニでプリントアウトしてキンコーズでラミネート加工した。これを集積所に掲示してみる予定。外国人の住人もいるっぽいので英語も書いた。製作費用は600円くらいだが、キンコーズ(新宿)までの往復交通費で900円かかった。本当は市にこういうのもきめ細かくやって欲しいところではある。


    産経新聞の書評欄に『見たこともない宇宙』が載ったらしい。ありがとうございます。


    IUTとABC予想に関する過去記事がたまに多めにアクセスされることがある。まとめサイトや巷のショート動画などで不定期に話題になり、うちまでたどり着く人がいるようである。私は最近、あまり追いかけてはおりません。

    そういえばZEN大学が4月に開学し、IUTを研究すると標榜していた例の附属研究所もスタートしたらしい。研究所の名前は結局、「宇宙際幾何学センター」ではなく「ZEN 数学センター」になったようである。

    表向きには、IUTに特化した研究機関というわけではなく、「コンピューターを用いた数学の形式化」を研究するという名目のようだ。証明支援系とか自動定理証明とか、そういう分野をやるということなのかな。ZEN大学自体がITを駆使したオンライン大学という性格なので、それに合わせたのだろうか。

    IUTを巡っては、本来は一意に正誤が定まるはずの数学の証明が、提唱者一派とそれ以外の人々によって180度違った評価をされたまま10年以上も膠着しているという不健全な状況になっている。計算機による証明支援のような研究は一朝一夕に成果が出る分野ではなさそうだが、IUTの混迷を打開するのにも何かしら役立つといいですね、とは確かに思う。

  • 4/30(水)

    なんかよく歩いた。革靴だったので足の裏がピキピキに。

    西武新宿駅から新宿駅まで歩いて山手線や総武線のような西口寄りの番線に行きたいときの最適ルートがいまだに分からない。西口が再開発工事の衝立だらけで迷路になってしまったので。結局いつも、東口から入って東西自由通路で西口寄りの改札まで歩いている。

    逆に、西口から出て西武新宿まで歩いたら良いルートが分かるのではないかと思って帰りに試したが、やっぱりよく分からない。なぜか小田急ハルクの方に出てしまった。

    夕方の細い月と木星と飛行機雲。

    目で見た月はもっと細いが、スマホカメラだとなかなか細く写ってくれない。

  • 平成13年の100円玉を釣り銭から発見。

    平成13年は発行枚数が802万4000枚しかなく、コイン蒐集業界で言う「特年」に当たる。ヤフオクだと200〜300円になったりするっぽい。

    最近、財布に入っている小銭の発行年をたまに確認している。珍しいものに当たったのは先日の昭和33年のギザ10以来。まめに見ていると結構あるのかもしれない。金のかからない趣味の一つ。

    わりと価値があるのは表と裏で絵柄が回転ズレを起こしている「傾打エラー」というやつだが、財布の小銭をいちいち全部裏返してチェックするのはさすがに相当暇なときに限られる。傾打を見つけたことはまだ一度もない。


    CERNを訪れた宇多田さん。

    テレビを見ていると、この国の人たちはもはやお笑いと食べ物と大谷翔平くらいしか「文化」だと思っていないのではないかと思ってしまうが、好きなファッションブランドや好きな音楽と同じように「好きな科学」の話をする人が普通にいるという時代がまた来てほしい(1980年代まではそういう空気があったはず)。

    CERNで思い出したが、祥伝社から『物理学者の心』という小説が最近出て、自分のバイト先で印刷された本だったので自分も組版工程での校正に少し携わった。なかなか面白かったです。著者は日本語に堪能な米国人の方で、日本語で執筆されている。CERNも舞台の一つになっていて、物理学用語などは須藤靖さんが監修されている。

  • にて、読み物記事「小惑星衝突—そのとき何がおきるか—」を執筆いたしました。よろしければご覧ください。

    科学雑誌ニュートン最新号(2025年6月号) 「宇宙×数学」2025年6月号 | ニュートンプレス

    地球に衝突する確率が3%と話題になった2024 YR4の話をはじめ、衝突確率の計算方法や過去の衝突例、衝突天体から地球を守る「プラネタリーディフェンス」などについて解説しています。取材協力はこの分野の第一人者であるJAXA宇宙研の吉川真先生です。

    4月初旬にちょうどプラネタリーディフェンスの研究会が日本でおこなわれていたようで、吉川先生にはお忙しいところ丁寧に取材に応じていただきました。


    人類が天体衝突に具体的に備えるようになったのは1994年のシューメーカー・レヴィ第9彗星からだと言われる。分裂した彗星が木星に衝突し、でかい衝突痕が木星表面にいくつもできた。

    当時自分は大学3年で、天文サークルに入っていた。サークルの観測所が仙台の郊外にあり、仲間と観測所に行って望遠鏡で木星を見たら、大赤斑に匹敵するサイズの黒い痕が木星の北極付近にいくつもできていて、すげーな、と思ったのを覚えている。

    衝突痕は約5か月間見えていたとDon Machholtz氏は書いている。1年は続かなかったと自分も記憶している。