• 冬に剪定した枝から新しい芽が吹いてきた。

    剪定は経験がなくて、例によってYouTubeでいろいろ調べた。「こういう切り方をすると枯れます!」みたいな脅しサムネをよく見かける。再生して欲しいがために、動画のサムネってどんどんケバくどぎつくなっていくよね。地上波のテレビもそうだが。馬鹿にされてるなぁと思う。まあ見るんですけど。

    新芽は新しい枝から出るので、枝を根元から全部切ってしまって幹だけの丸坊主にすると枯れてしまうリスクが高まるらしいということが分かり、新しめの枝を中途半端に残して剪定したが、正解かどうか分からない。結果、残した枝から芽がたくさん吹いてきたのでまあよかった。桑は強いので適当な切り方をしてもほぼ枯れない気もする。

    本当は桑の実が付くようにしたいけど、枝ばかり高くなるものの、実が成ったことが一度もない。

  • 大谷の専属通訳氏の話題をきっかけに、父のことを改めて考えたりしている。何か書いておこうと思ったが、死んだ直後に書いたものを改めて読み返すと、我ながらよく書けていて、特に足すこともなかった。

    自分は精神科医ではないので、父がいわゆるギャンブル依存症だったのかどうかはよく分からない。どちらかというと、ギャンブル依存というよりは誇大妄想に近い感じもする。林公一先生のサイトで、何となく父と傾向が近い相談を見つけた。

    ただ、誇大妄想というのはあくまでも症状の呼び名であって、大もとが何の精神疾患なのかはいろいろあり得るようだ。

    改めて母とも話したところ、父と母がまだ交際していた頃からすでに、父が母に金を貸して欲しいと言ってきたことがあって驚いたとか、俺が生まれたときに、出産費用として貯めていた母の預金を父が勝手に引き出して使っていた、などという、50年生きて初めて聞く父のクズエピソードが出てきて、おいおいまだそんな破壊力のある話が埋もれてたのかよ、と呆れた。よく別れなかったな…。

    水原とうちの父が同類だったかどうかは分からないが、一つ思うのは、妻をぶん殴って無理やり財布から万札を抜き取って競馬場へ行く、みたいな賭博依存症のイメージは、実相とはかなり違う、という点。すごくいい人で面倒見もよくてやさしくて話も面白くて、という人が、家族や他人の金に手を付けて、問い詰められると上手に嘘や言い訳を駆使して逃げおおせて、ほとぼりが冷めた頃にさらに金を引き出そうとしたり、無理そうだと次のカモを見つけに行ったりする。こういう行動を罪悪感なしにやってくる。

    父の場合は、「競馬でトータルの収支をプラスにできる理論がもう9割方完成している」という妄想を自ら信じ、「口が堅いと見込んであなただけに教えるのだが…」という形で、理論を完成させるための資金を援助して欲しい、と言って複数の人から金を借りていた。「あなたに絶対に迷惑はかけない」みたいなことをすごく軽く口にするんだよね。一見、非常に好感の持てる性格に見えるが、「金」と「言葉の重み」に関するモラルだけが完全に欠如している、今思えば大変にアンバランスな人格だったし、父が家族にしてきたことは結局、殴らない暴力みたいなものだった。

    特に足すこともないと言いつつ、いろいろ書いてしまった。

    夏日で暑い。

  • 紅麹の健康被害の件、正体不明なのになんで「入ってる」ことだけは分かるんや、というところにハァ?と思う人も結構いる気がする。

    化学物質の成分分析にはクロマトグラフィーというのをよく使う。調べたいものを溶液や気体にして、これを移動させる。素朴な理科実験バージョンだと、濾紙に染みこませた溶液が毛細管現象で動いていくのを利用して成分を分離したりする。ガスクロマトグラフィーの場合は調べたいものを気体にして測定用の管の中に流す。

    そんな感じで動かすと、中に含まれている分子の重さに応じて動き方にばらつきができる。基本的には「軽い分子ほど遠くまで移動する」という挙動になって、マラソンの先頭集団がばらけていくように、管の出口から出てくる時刻が分子の重さによって分かれる。出てきた時刻を横軸にとってグラフにすると、分子の重さに応じたピークが現れる。並行して、正体が分かっている分子たちも同じように流し、測定データと比べることで、ああ、このピークは●●だな、と分子の種類を同定する。

    なので、今回の検証ではこのクロマトグラフィーをやった結果、食品に含まれている既知の分子たちとは違う所に何かピークが出たということなのだろう。クロマトグラフィーは基本的には「分子が出てきた時刻(保持時間)」という形でしか答が出てこないので、分子の重さ(分子量)はおおよそ見当が付くが、構造や種類まで特定するには時間がかかるだろう。

    …という程度は朝の情報番組などで解説してよいのではと思うが、あまりそういう話はされていないように見える。

    twitter を見ると、分析界隈の方々が同じようなツイートをしているので、上記の自分の所感がおおよそ間違っていないことが分かった。記者会見で会社側は分析手法についての話もしたが、伝えた媒体があまりないということらしい。多くは社会部の記者だろうから、文系出身なんですかね。ちょっともったいない。

    上記のツイートで書かれている「LC/MS」というのが液体クロマトグラフィー質量分析計、「GC/MS」というのがガスクロマトグラフィー質量分析計のこと。

    分子の構造についても、ベンゼン環を持つ化合物であるというくらいまでは分かっているらしい。まあそれだけだと星の数ほどあるが。

    2024/03/29: 正体はプベルル酸という物質だと判明。ベンゼン環ではなく七員環でしたね。

  • 3/23。雨の予報だったが、午前中は雨だったり霰だったり天気雨だったり天気霰だったりした。

    この時季なので墓地の雑草はあまり生えていなかったが、地上部が消えているだけで、熊手で玉石を搔くと細かい根が地中に網目のように残っている。なるべく除去。

    お煎餅を食べると咳が出るという因果関係に気づいた。バリッと割れたときに煎餅の微粒子が飛び散り、気管支を刺激するようだ。同様の症状を訴えている人もネット上で散見される。餅米のアレルギーではという説明もあるが、飲み込む前、嚙んで割った直後に咳き込むので、どちらかというと微粒子の物理的刺激によるものではないかという印象がある。自分の場合、喘息が出ていない時期には食べても問題はない。

  • 昨日の昼頃、家の階段で足を滑らせて5段くらい滑落。あちこちぶつけたが、幸い骨折等はない模様。眼鏡も開いてしまったが、曲げて直した。なぜ忙しい時期にこういうことになるのか。

    今日も打撲箇所が痛い。特にケツが。咳をすると響くし、自転車も尻をずらして乗る有様。正座はいいが、椅子に座っていると時折痛い場所に当たる。あんまり痛みが続くようだと、あーちゃんと同じく尾骶骨をやっているかもしれない。

    改めて昨日を思い返すと、身体中が痛い状態でバイト仕事を終え、ファンヒーターの直し方を検索して直すところまでできた自分は結構偉いかもしれない。

    咳も続いている。かかりつけの医院で「長引いているから一度専門のところで診てもらった方がいい」と言われ、今日は紹介された呼吸器内科のクリニックへ。レントゲンを撮り、幸い他の病気はなさそうとの診断。喘息としての治療を強化することになった。

    吸入薬の吸い方も練習した。吸入器と同じ形で中にハーモニカが入ってるやつ。上手く吸入できると音が出る。以前にも他の医院で指導を受けたことがあるが、今までの吸い込み方はどうも秒数が短かったようで、気管支に薬剤が十分届いていなかった疑いあり。もう少しロングトーンで吸う必要があるらしい。意外に難しい。