• 前橋市総社町で出土。

    https://www.asahi.com/articles/ASRC26VFMRBSUHNB006.html

    盛り上がらないとか言われているが、まあ銭なので、そもそもこれを「埋蔵金」と呼ぶかという問題もある。

    これは中世のものらしいので近世の通貨単位で考えるのは少し微妙だが、一応金と銭の交換レートで考えると、一両は江戸時代で銭四貫文(=4000枚)、天正の頃は一貫文とされていたらしいので、10万枚は天正のレートで考えても百貫文、つまり百両にすぎない。千両箱一箱分にも満たないわけなので、埋蔵金と言うにはしょっぱい。昔、糸井重里が掘っていた小栗上野介の徳川埋蔵金は400万両とされている。

    10万枚は埋蔵銭としては多いが、1万枚規模の銭はわりとちょくちょく出土しており、2018年には蓮田市で大型の甕に入った銭が約20万枚出土している

    出土した埋蔵文化財の所有権は、持ち主が分からないほど古いものは、基本的には都道府県帰属となるようである。土地の所有者の先祖が埋めたものであることが文献などから確実に言える、といった場合には土地の所有者に帰属する場合もあるらしい。

  • 忘れていましたが、11月4日発売の『星ナビ』最新号で、NASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」のカプセル帰還・開封についての記事を書きました。よろしければご覧ください。

    https://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/magazine/backnumber/2023/12/index-j.shtml

    「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料は5.4gだが、今回「OSIRIS-REx」が持ち帰った小惑星ベンヌの試料は推定で200g以上。これまでに70.3gを回収したが、試料の大半が入っている「採取ヘッド」が引っかかって開かず、まだ全量の回収には至っていない状況。

    https://blogs.nasa.gov/osiris-rex/2023/10/20/nasas-osiris-rex-achieves-sample-mass-milestone/

    試料が地球大気で汚染されないように、開封作業は窒素ガスを満たしたグローブボックスの中で行われている。このグローブボックス内では大きな工具は使えないし、試料に熱や衝撃を与えて変質させるリスクも避けたいということで、開かないから電動カッターで切りましょうとかドリルで穴を開けましょうというわけにはいかないようだ。取り出し方法のメドが付くまで、採取ヘッドはいったん別の気密バッグに移されたとのこと。

  • の自分用記録。

    11/9木

    バイト先の行事があるため、久々に出社。マスクを一日中着けていたのでやはり顔が蒸れて痒くなった。蒸れないマスクってどこかで出していないのだろうか。

    出版・印刷業界はじり貧が続いており、いよいよ厳しいとのお話。トップは危機感を持っているようだが、具体的にどうすれば、というところまではなかなかアイデアがない感じ。とりあえず、「座っていればお給料が入る」的な意識の人は辞めて欲しい、とはおっしゃっていた。うん、何人もいますね…。それなりに歴史と規模がある会社は慣性モーメントが大きいので、自分たちで回そうとしなくてもしばらくは回り続けるところがある。そういう会社にはコバンザメのような人も涌きがちかも。昭和の遺産(慣性)で何となく回っている企業というのは他にもたくさんあるんだろう。

    コカコーラのタッチ決済対応自販機が職場に入っていたので初めて使ってみた。VISAのタッチ決済にも対応しているとのことだったが、使って見たらなぜか iD 決済になってしまった。ここもかよ!

    後で調べたら、飲み物のボタンを押した後、スマホをタッチする前に決済手段の選択ボタンを押さないといけなかったらしい。俺が悪かったのか。すみません。だって、TAP to PAY! みたいなことが書いてあるからさー、「なるほど、ただタップすればいいのか」と思うじゃん。

    https://www.cocacola.co.jp/press-center/news-20200413-13

    11/10金

    午前は歯医者。まだ1か所仮詰めの所があると思っていたが、そこは金属を入れずに今の詰め物が入った状態で工事完了だったらしい。よかった。あと通院2回くらいで終わる見込み。

    午後は会食。バイト先を退職した人と久々に会った。辞める前は心身ともに疲弊していた感があったが、今はだいぶお元気そうだった。仕事ができ、よく気が付く人で、業務の改善なんかもたくさん提案していたのだが、直属の上司たちが現状を変えることに全く興味がなく、提案もずっと潰され続けて、結局メンタルも不調になって続けられなくなったという感じ。This is JTC …

    中間管理職や幹部がトップに言われたことだけをやるロボットと化してしまった原因として、そもそもがオーナー企業であり、かつてトップがかなりビッグモーター的な独裁をやっていたということもあるらしい。正直に意見した人がトップの逆鱗に触れて辞めさせられたとかね。そんな噂がずっと流れている。それなりに昇進して家庭もある人は、わざわざ虎の尾を踏んでそれらを失うような真似はしない。そういう意味では、会社の活力が失われたのはトップの自業自得であるとも言える。これからどうなるんだろうな。

    自分はあの会社では失うものがないので、わりと好きなことを言い、従うべきでないと思った指示は拒否したりしているが、今のところクビにはなっていない。誰かがかばってくれているのかもしれない。謎である。

  • 1985年の阪神優勝は今でも覚えている。西武沿線に住み、父も西武を応援していたのでうちはライオンズファンだった。しかしバース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発に象徴されるように、あの年のタイガースの勢いは広岡西武をもってしても止められなかった。テレビ中継に映った西武球場のスタンドが 4/5 くらい黄色で埋め尽くされ、一角だけがかろうじて青色だったのを見て、あ、これはやられるかもな…と思った記憶がある。(翌’86年に森祇晶監督が就任して西武は黄金時代を築くわけですが)

    今年のタイガース日本一はあれから38年ぶりとのことだったが、’85年の日本一のときも「38年ぶり」と言われていたのをよく覚えている。また、翌1986年はハレー彗星が回帰した年であり、ハレー彗星の公転周期は約76年であり、76は38の倍数である。…というようなことを一度に思い出し、以下のツイートをしたらなんかバズった。

    ハレー彗星の次の遠日点通過日は、ステラナビゲータ12で見ると上記の通り2024年4月30日頃なのだが、巷では来月、つまり12月に遠日点を通過するという報道もある。

    https://forbesjapan.com/articles/detail/60865

    「12月に遠日点通過」という根拠は、NASA JPLが運営している太陽系小天体の軌道計算サービス「Horizons」で、12月9日に遠日点を通過するという計算結果になっているためだと思われる。

    https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/

    (下記の「RG」が日心距離 (au))

    2460279.500000000 = A.D. 2023-Dec-01 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716759959480E-01 RG= 3.514345628359334E+01 RR= 1.836580548681551E-06
    2460280.500000000 = A.D. 2023-Dec-02 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716859271099E-01 RG= 3.514345800312073E+01 RR= 1.602469834265242E-06
    2460281.500000000 = A.D. 2023-Dec-03 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716945060848E-01 RG= 3.514345948852419E+01 RR= 1.368332600544721E-06
    2460282.500000000 = A.D. 2023-Dec-04 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717017327173E-01 RG= 3.514346073977681E+01 RR= 1.134168039206016E-06
    2460283.500000000 = A.D. 2023-Dec-05 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717076068467E-01 RG= 3.514346175685078E+01 RR= 8.999750295097015E-07
    2460284.500000000 = A.D. 2023-Dec-06 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717121283044E-01 RG= 3.514346253971692E+01 RR= 6.657521159755958E-07
    2460285.500000000 = A.D. 2023-Dec-07 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717152969128E-01 RG= 3.514346308834445E+01 RR= 4.314974951278986E-07
    2460286.500000000 = A.D. 2023-Dec-08 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717171124826E-01 RG= 3.514346340270063E+01 RR= 1.972090148362347E-07
    2460287.500000000 = A.D. 2023-Dec-09 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717175748114E-01 RG= 3.514346348275036E+01 RR=-3.711580686817683E-08
    2460288.500000000 = A.D. 2023-Dec-10 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717166836813E-01 RG= 3.514346332845598E+01 RR=-2.714797389564527E-07
    2460289.500000000 = A.D. 2023-Dec-11 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717144388579E-01 RG= 3.514346293977685E+01 RR=-5.058857619174909E-07
    2460290.500000000 = A.D. 2023-Dec-12 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717108400893E-01 RG= 3.514346231666939E+01 RR=-7.403369573132756E-07
    2460291.500000000 = A.D. 2023-Dec-13 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029717058871057E-01 RG= 3.514346145908688E+01 RR=-9.748363550016134E-07
    2460292.500000000 = A.D. 2023-Dec-14 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716995796206E-01 RG= 3.514346036697968E+01 RR=-1.209386742254793E-06
    2460293.500000000 = A.D. 2023-Dec-15 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716919173325E-01 RG= 3.514345904029562E+01 RR=-1.443990437959706E-06
    2460294.500000000 = A.D. 2023-Dec-16 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716828999284E-01 RG= 3.514345747898049E+01 RR=-1.678649049393227E-06
    2460295.500000000 = A.D. 2023-Dec-17 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716725270887E-01 RG= 3.514345568297898E+01 RR=-1.913363220981803E-06
    2460296.500000000 = A.D. 2023-Dec-18 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716607984937E-01 RG= 3.514345365223569E+01 RR=-2.148132418104414E-06
    2460297.500000000 = A.D. 2023-Dec-19 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716477138300E-01 RG= 3.514345138669641E+01 RR=-2.382954761893252E-06
    2460298.500000000 = A.D. 2023-Dec-20 00:00:00.0000 TDB 
     LT= 2.029716332727998E-01 RG= 3.514344888630954E+01 RR=-2.617826949074958E-06

    はじめ、Horizonsとステラナビゲータでずれるのは元にした観測データの違いかと思ったが、それにしても4か月もずれるのは大きすぎる気がして、ステラナビゲータの中の人に聞いてみた。

    周期彗星の軌道は楕円で、面積速度が保存されるように運動するというのがケプラーの法則だが、これは太陽と彗星の二体問題だと仮定した場合の話で、実際には他の惑星から受ける重力もあり、彗星核自身が物質を放出した反作用で力を受けるとか、太陽光から光圧を受けるとか、いろんな摂動が働くので、厳密にはケプラー運動から常にずれている。

    Horizonsの計算はこうした摂動を考慮しているが、ステラナビゲータではハレー彗星の位置は単に、「直前の近日点通過ごろのある時刻における位置・速度を初期条件として求まる楕円軌道」に従ってケプラー運動する、というふうに扱っている。要は一般向けシミュレーションソフトとして、膨大な数の天体を「そこそこの精度で高速に」描画することを優先させている。…というのが、「1回帰ごとに1種類の接触軌道要素を使っている」の意味。まあそんなわけなので、計算精度としてはHorizonsの方が信頼でき、遠日点通過は12月9日が正しい。

  • 『TENET』などで字幕の科学監修をされている東工大の山崎詩郎さんのツイート。

    いよいよ日本でも公開か、という期待が膨らむ一方、「いやいや、配信や円盤化向けの作業でしょ(=映画館で公開されるとは限らん)」という見方もあり。

    紙束の一番上に見えている “AMERICAN PROMETHEUS” というのは、映画の脚本の下敷きとなったJ・ロバート・オッペンハイマーの評伝らしい。

    https://en.wikipedia.org/wiki/American_Prometheus

    さんざん待ってビデオスルーだったら悲しすぎるな。