ワクチンを巡るデマの中でも特に好きなやつ。もしそうなら2代目と3代目はどうやって生まれるんだ、という。
tar0log
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Tag: covid
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臭う流星写真
星景写真家を名乗る、ある人の Instagram に先日のふたご座流星群の写真だという作品が投稿されていたのだが、うーーむ。インスタ見られない人もいると思うので貼ってしまいますけど。画像内にご本人のクレジットがあるのでお許しください。
比較明合成というやり方で、たくさん撮った写真から流星の飛跡だけをたくさん合成して一枚の写真にするという定番の手法なのだが、この人のは非常に嘘くさい。
画像の一番上に写っている明るい2個の星が、ふたご座のカストル(右)とポルックス(左)でして、ふたご群の輻射点はカストルの少し右にある。群流星はここから放射状に流れるように見えるわけだが、輻射点に近い流星ほど飛跡は短くなるのが普通なのです。なのにこの写真では、どれもほとんど同じ長さになっている。元画像をダウンロードして計測してみたら、ほとんどの流星が93ピクセルくらいの長さに揃っていた。こんなことありえない。本物の流星像は1、2個だけで、それをコピペして増やしている疑惑があります。
流星が飛ぶ位置もこんなに均等にばらけないはずだし、流星像自体もただの棒みたいで変なんだよね。光り始めと光り終わりは暗いので、本当の飛跡はもっと紡錘状になるんですよ。
参考として、2001年に自分が撮ったしし座流星群の比較明合成写真を挙げる。銀塩フィルムをスキャンして合成したもので、周辺減光もうまく補正できていない下手くそなものだが、正直に流星の飛跡を比較明合成すると、こういう感じの分布になる。
流星の色も、撮るとこういうふうに光り始めは緑色で光り終わりは赤っぽかったりするんです。件の写真は流星の色もあまり出てないし、非常に不自然。
「これはアートであって科学写真を目指しているのではないから、演出は許される」という立場はまあ理解できるんだけど、飛んでもいない流星をコピペするのは「演出」の範囲を超えた、ただの捏造だろう。功名心からなのか、動機も良く分からないのだが。こういうことをやって、天文を知らない閲覧者から綺麗、すごい、と褒めてもらって、それって楽しいのだろうか。
Tag: astronomy -
ベーコンエピです
久しぶりにパン屋が開いている日に出勤したので買った、ベーコンエピ。この店では単に「エピ」という名前で売られている。
おさやさんが内田侑希キャスターから「ベーコンエピデス」と聞き間違えて、一度直されたのに「エピデス」で刷り込まれてしまった、あのパンです。
フランスパンの生地にベーコンとチーズを入れてくるくる巻いて、ハサミで互い違いに切れ目を入れて麦の穂の形にする。美味いけど口内に刺さる。でも美味いので買ってしまう。
フランス語では pain de épi らしい。épi の語源は
From Old French espi, from Latin spīcum, one of the variants of spīca. Doublet of aspic.
ということで、おとめ座のスピカと同じく「麦の穂」とか「尖ったもの」という意味。英語の spike も同語源。おとめ座はギリシャ神話では収穫の女神デーメーテールで、星座絵だと麦の穂を持っている格好で描かれることが多い。
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12/18の札幌は
統計開始以来の記録を更新するほどの積雪だったそうなので、雪を見ようとして窓から落下してしまった事故だったのでは、と思いたい。
アナ雪が流行った年の紅白でイディナ・メンゼルと神田沙也加が共演して、スクリーンに映る彼女達を眺めて松田聖子が感極まっていた映像を見返した。紅白はファイルサイズがでかくなるので、興味がない歌はカットして保存するのだが、神田沙也加の歌は残してあった。編集するときに「これは残そう」と思った記憶がある。
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Reframe Tour 2021 ライブビューイング
@MOVIXさいたま。お待たせしている原稿仕事を気にしつつ、これだけは、と思って久々に外出(編集さんすみません)。広島公演最終日の様子が全国の映画館で配信された。
Reframe 2021 は 2018, 2019 に続くVer.3 という位置づけ。細部が洗練されていたり、新しい曲が入ったり、いろいろ違いを楽しめる。2018 のときの新鮮な驚きとは受け止め方も変わってくるが、初期バージョンとは違う感動がある。『無限未来』の手に追従する光線の演出がだいぶ滑らかになっていた。単純に手の動きにそのまま追従させるとノイジーな動きになってしまい、光の可動域も意外と小さくなってしまうが、そのへんがブラッシュアップされてショーとして相当かっこいいものに変わっていた。
『FUSION』『edge』などで登場する、プログラム制御で自走する LED スクリーンも使い方が成熟している。もはやバックダンサー。メンバーと一緒に巨大なLEDスクリーンが8枚も踊り回ってる J-POP グループなんて他におらんじゃろ。これが未来ですよ。楽しい。
Perfume の衣装はだいたい背中にマイクの発信機を入れるポケットが付いているが、今回の衣装にはポケットが2個あった。マイクでない方には位置検出などのメカが入っているのかもしれない。地味にこういうのもかっこいいと感じる。
最後の曲の後の三人のコメントがいつも通りたっぷり。これも Perfume ライブの重要な一部。あ〜ちゃんは、コロナの渦中やその後の時代にライブやエンターテインメントはどうあるべきか、チームでどういうことを考えたか、みたいな話をしてくれた。かしゆかは Reframe によって自分たちの歴史やデータが再構築されて新たなコンテンツが生まれることの面白さを語った。のっちはテクノロジーの温かみについて話した。皆さん立派な大人にならはって。勢いだけではない深みのある MC をされるようになったんじゃねぇ。しみじみ。
1月のライブも楽しみ。第6波で潰されて欲しくない。しかし Reframe ツアーをやって紅白をやって1月からまたライブとは、相当過酷なスケジュール。長らくやれなかった分、倍返しでお客を楽しませようと頑張ってくれている。凄いです。俺も頑張る。
Tag: music