• 年末の怒濤の納品祭りにようやく終わりが見えてきた。

    あと数日でコールドスリープということで、P.T.A.サイト限定で公開されている「Perfumeの「ラジオかもしれない」ラジオ」も最終回。今回何と、投稿したメールを三人に読んでいただけた。ありがたいクリプレです。

    「Perfume とあなたとの出会い」を語るコーナーに、2006年4月に初めて新宿ロフトで見た対バンのことなどを書いて送った。何もかも懐かしい思い出。

    改めて過去の日記と自分の記憶を探ってみて、投稿したメールよりもう少し詳しい経緯を思い出した。当時の有能なヲタたちはブログをまめに残しているので、一次資料として大変役に立つ。

    まず、自分は capsule と中田ヤスタカ氏のことを2004年6月ごろには知っていたっぽい。「S.F. sound furniture」が出る前くらい。capsule を知ったきっかけは、「レトロメモリー」が使われていたハウスのシチューの TVCM だったと思う。

    その翌年、2005年12月4日に友人の akarik 氏が avex 主催の「Girl’s BOX Winter Special Live 2005」を観るために上京してきたことがあった。このイベントに SweetS・星井七瀬・Paradise Go!! Go!!・ハレンチ☆パンチ・dream などなどが出演していて、ここに Perfume も出ていた。当時の akarik 氏の日記より。

    【Perfume】テクノはあまり得意じゃないのでPerfumeにはあまり興味がなかったのですが、パフォーマンスのレベルの高さはさすがに経験値豊富だなーという印象。MCも捻っていて良かった。Perfumeを最初に見た頃は「かしゆか一番人気(だったのか?)なんて信じられねー」と思っていましたが、今回見たらかしゆかが可愛かった。ポニテに騙されているだけか?

    akarik日々メモ(2005-12-04)

    その前日12月3日に、界隈の知り合いで集まって「akarikさんを囲む会」を赤坂の韓国料理屋でやった。この席で、翌日に彼が観る「Girl’s BOX」のフライヤーを見せてもらい、そこに出演者の紹介として「中田ヤスタカ氏が楽曲提供する三人組テクノポップユニット Perfume」のことが書かれていたのだった。

    これがきっかけで「なぬー、中田ヤスタカが手掛けるユニットだと?!」となって情報を収集し、次のライブが2026年4月にロフトであることを知って初参戦したのだと思う。

    ラジオで読み上げていただき、かしゆかさんから「これは『激古参』じゃないですか」と言ってもらえて、もう今生に思い残すことはありません。

    でも本当の古参は広島や亀戸の時代からライブを観ていた人たちだと思う。先日のNTV「Best Artist 2025」でも、P.T.A.の会員番号2桁台のファンが観覧に集まっていた。まだこれだけ集まるのか、と嬉しかった。

    来年5月には密着ドキュメンタリーがまた映画になるらしい。

    2019年から密着取材していたそうなので、コロナ禍でライブが飛び、東京五輪がずれ、MIKIKO先生や林檎さんが森喜朗に降ろされ、など、あの当時の混沌についても少しは語られるのかもしれない。もともとコールドスリープに向けたドキュメンタリーになる予定ではなかった、と監督の佐渡さんが書かれている。かなりいろいろ明らかにされるかも。楽しみすぎる。

    ここしばらくクソ忙しかったが、ananの特別表紙号は無事に確保。ラジオでも言っていたが、のっちさんはコールドスリープ中に髪型を変えるとしたら、さらに短くする一択しかないとのこと。すげー。ベリーショートを見てみたい。

  • Google Analytics でうちへのアクセスを見ていると、普段はほとんど国内からで、米国、ドイツなどからのアクセスが数件ある程度。

    …なのだが、12月10日に限ってはスウェーデンから数名のアクセスがあった。きわめて珍しい。前後の日にも1名ずつくらいあった。そういえばこの日にノーベル賞の授賞式があったらしい。なので、スウェーデン人がうちに見に来たというよりは、取材などでスウェーデンに出張している国内のメディア関係者からのアクセスのような気がする。普段は国内からのアクセス数の一部となっている人々かなと。しらんけど。


    昨今のYouTubeのサムネイルはけばけばしすぎて、たくさん並んでいるのを眺めていると目と脳が非常に疲れる。そこで、特定の web サイトをモノクロにする Firefox 拡張を入れた。

    モノクロ表示にする拡張はたくさん出回っているが、自分は「Grayscale Bro」というやつを使っている。

    モノクロにすると目がしんどくなくてかなり良い。モノクロームエフェクト


    物価高で昼食にコンビニおにぎりなどはとても買えなくなってしまったので、パスタを茹でてよく食べている。かつては小さな紙パックのトマトジュースも買っていたが、今は900mLパックで買うようにして、何とか1食250円くらいにしている。

    パスタはママーの早茹で3分を使っている。一度、ママーの半額で買えるトップバリュの早茹で3分パスタを買ってみたが、さすがにダメな味だった。評価が★1.6と低すぎて、レビューを読むと逆に面白い。

    混ぜるだけのパスタソースはいろいろあるが、美味いやつはだいたい高い。安くてわりと美味いのは、S&Bのたらこと明太子。個包装になっていて、1食100円なので良い。バジルは匂いが強すぎるのでおすすめしない。

    トップバリュのボロネーゼも安くてわりと美味い。

    スープパスタ的なものが食べたいときは、トップバリュのクラムポタージュを作って麺を入れている。これも安くて美味い。具は何もないので、お好みであさりやベーコンを入れても良い。

  • Seán Doranさんが作成したタイムラプス動画が公開されている。

    Doranさんはアイルランド出身の市民科学者でビジュアルアーティスト。惑星探査機の生の観測データを画像処理して綺麗な画像を作成する活動をされていて、よく名前を目にする。

    この動画の元画像はISSで第73次長期滞在をした油井亀美也飛行士が11月7日に撮影したもの。

    ISSの180度反転マヌーバの最中に窓から撮影されたものだが、どこの窓から撮影したのかいまいち不明。ISSの船首側にドッキングしているカーゴドラゴン宇宙船(CRS-33)らしき機体が映っているので、それの隣、天頂側にドッキングしているクルードラゴン宇宙船(Crew-11)の窓から撮ったのかもしれない。

    Space Station First: All Docking Ports Fully Occupied, 8 Spacecraft on Orbit – NASA

    ISSがゆっくり反転していく途中で映るまばゆい天体は月。そのすぐ近くにぎょしゃ座が映っている。月の背景にある恒星がこんなにはっきり映るのは宇宙ならでは。

    動画の後半では、後ろを向いたカメラがもう一度180度反転して前側に戻る様子が映っている。

    ISSは上の図のような形で飛行していて、図の下側に地球があり、進行方向は左。船首側のモジュールに米国、船尾側のモジュールにロシアの宇宙船・補給船がドッキングする。米ロのドッキングポートに互換性はない。

    ISSはいろんな理由で、向きを180度入れ替えたり90度回転したり、わりと頻繁に姿勢変更をしている。今回は船首側に付いているCRS-33のスラスターを噴いてISSを加速・軌道上昇させるため、いったん180度回してCRS-33を後ろに持ってきて、加速を終えてから元の姿勢に戻した。

    180度向きを変えるのなら、シンプルに地球−天頂の軸の周りに(横に)180度回せばいいじゃないと思うが、今回のタイムラプス動画を見ると、回転途中で船首が一時的に上を向いて宇宙が見えている。

    こういう少し遠回りの回転をさせることで、実は反転に必要な燃料が1/10以下で済むことが2012年に発見され、「最適推進剤マヌーバ (optimal propellant maneuver; OPM)」と呼ばれて常用されている。大気の抵抗や地球重力の細かい不均一によってISSにトルクが生じるので、それをうまく利用するらしい。人類の叡智はすごいですね。実際にどう回転するのかは Reddit に3Dモデルの動画が投稿されている。

    ロシアのウクライナ侵攻の直後に、「ISSからロシアモジュールだけ切り離すぞ、そうすればお前ら(西側)はもうISSの加速ができなくなって軌道が落ちる一方だぞ」と、当時ロスコスモスCEOだったロゴジンが脅迫したのだが、そんなわけでISSを反転させて米国側ポートの宇宙船から押してやる、という加速方法が確立できているので、こういう脅しには意味がない。

  • にて、特集「星のゆく年くる年」の「ゆく年2025」天文学・宇宙開発篇を執筆いたしました。クリスマス・お正月のお供に、よろしければご覧ください。

    星ナビ 2026年1月号 – アストロアーツ

    今年もいろいろありました。2032年に地球に衝突すると言われた 2024 YR4 の話題など、天文界の一年を振り返っております。

    天体写真の世界では、最近は空の暗い海外の観測適地に自分の望遠鏡を置いたり時間貸しのレンタル望遠鏡を使ったりして、ネット経由でリモート撮影するスタイルが流行っている。これまでこういうリモート天文台サービスをやっているのは海外の業者ばかりだったが、光学メーカーのリコーが最近参入して「リコリモ」というサービスを始めた。今号ではこれの紹介も載っています。高い望遠鏡やカメラを持っていなくても、30分2,000円ちょいでオーストラリア・サイディングスプリングに設置された望遠鏡を使って自由に天体写真が撮れる。いま話題です。

  • 12/7(日)

    @代々木上原。「星ナビ」25周年と渡部潤一先生の連載コラム「三鷹の森」300回をお祝い。

    18時開始とのことで、google カレンダーにも手帳にも「18h〜」と記していたのに、なぜか19時からだと勘違いしていた。会場へ向かう電車の中でメールを読み直し、1時間遅れていることに気づいて愕然。いやもう、何でこういう失敗をするかね自分…。おわびのメールを急ぎ送って、結局18:30くらいに着いた。

    旧知の皆さんや初めてお会いする皆さんなどと、久々に楽しいひとときを過ごした。ここ最近は週7で在宅仕事なので、家族以外の人と会うこと自体がほぼない。人と談笑することがしばらくなかったのですごくありがたかった。星ナビ編集部の皆さんも、秋からいろんな刊行物の編集が連続して超多忙だったはずなのに、心のこもったおもてなしをいただいて感謝感謝です。名札も用意されていて、それぞれの人にちなんだアイコンまで入っている。

    星空こよみ ASTROGUIDE CALENDAR 2026」とムック版「星空こよみカレンダー2026」もお土産にいただいた。星ナビでコラム「銀ノ星」を連載されていて、個人的にお仕事でお世話になったこともある写真家の飯島裕さんからは、カードサイズの卓上カレンダーをいただいた。小さくてすごくお洒落。

    いろいろな方とお話をさせていただき、皆さんの自己紹介を聴いて思ったのは、人はある年齢以上になったら、人と人の「縁を結ぶ」という重要な使命を担うものだということ。まあ、界隈に長く棲む人ほど知り合いの数は増えるわけなので、縁結びのハブになってゆくのは自然の流れではある。

    先輩の方々は皆さん、ハブとしての役割を果たされていて、そのおかげで誰かの飯の種も発生するし、有形無形の面白いものが世の中にたくさん生まれる。media (medium) とは人間と人間の「間」という意味の言葉だが、天文界のメディアでずっと仕事をされてきた川口さんなどは、まさしく自らが media としての役割を体現されているわけだよなと思った。