• 捕獲従事者講習で川越へ。県西部の講習会ということで近隣から100人以上が参加していた。

    何となく自分も感じていたことだが、住宅地もあって農地もあるという土地だとアライグマの餌場とねぐらがありすぎるので、一人だけで捕獲を頑張っても増える速度の方が多くてあまり意味がなく、地域ぐるみで餌場とねぐらを潰していかないとダメだとのこと。

    餌場でいうと、生ごみを夜のうちに出さない、庭に置かないというのも大事だが、

    • 秋に実を取らず放置している柿の木などの果樹
    • 侵入対策をしていない市民農園
    • 取れすぎて「堆肥にするか」と畑の隅に捨てた果物・野菜
    • 庭で飼っている鯉やメダカ

    などが格好の餌になるという。全部近所にあるな。

    ねぐらの方は、

    • ふだん無人の神社・仏閣、集会所
    • 築年数の古い空き家
    • 草刈りしていない河川敷

    などが巣になるとのこと。7cmのすき間があればアライグマは侵入できるらしい。

    そう考えると、人手不足や高齢化で管理が行き届かなくなった地域社会のスキマにうまくはまって激増しているという感じ。

    うちに出没する個体はどうも、吊り餌式箱罠のしくみ(フックの餌を手前に引くと戸が閉まる)を理解していて、作動しないように外から餌を取りやがった感じだったが、こういう個体は確かに増えていて、「トラップシャイ個体」と呼ぶらしい。アライグマは一度の成功体験・失敗体験で覚える学習能力が半端なく高いので、過去に箱罠に捕まりかかって逃げたとか、仲間が捕まったのを見た経験があるとなかなか引っかからないらしい。そういう場合は踏み板式など、別の仕掛けに替えるのが有効らしい。

  • 6/26を最後にアライグマ氏はトレイルカメラに写らなくなり、来なくなったように思われた。

    昨日市役所から、次に箱罠を借りたい人が出たので返却してくれとの連絡があり、お返しした。市内でもあちこちで被害があるらしい。

    箱罠を回収しに来た環境課の職員さんにこれまでの映像を見てもらう。「でかいですね」とのこと。捕れるときは1つの箱罠に2、3匹入ることもあるらしい。運がなかった。

    …と思っていたら、その日の夜のカメラに写った。これまでと同じメスの個体だな。箱罠はもうないが、念のためにカメラだけ仕掛けておいてよかった。行動パターンが変わってもう諦めたかと思ったが、そうでもなかったらしい。

    生ゴミが入っている右端のゴミ箱をしきりに開けようとしている。ゴミ箱は容易に開かないやつに買い替えたので、上に置いていたものは落とされたものの、中を荒らされることはなく、諦めて帰っていった。

    この日は焼肉を食べ、残飯を夜にゴミ箱に捨てている。やはりこの個体はキャラメルコーンやあんドーナツなどよりも肉を好むようだ。家の前の道をいつも巡回していて、食物の臭いがする日には敷地内に入ってくるという行動パターンなのかも。

    一つ意外だったのは、出現時刻が21時と早かったこと。これまでの出現はすべて夜半過ぎだった。21時だとまだ俺も母も起きて家の中でいろいろやっているのだが、そこは全く気にしないらしい。

    もうすぐ捕獲従事者の講習を受けるので、修了証が取れたら自前で箱罠を用意しようかと思っている。

  • ボトルの上部に付いている紙パッケージにはこのような写真があり、

    裏面の使い方にはこのような説明がある。

    どゆことなの? と思ったのでユーザーサポートに聞いてみた。

    この商品は、シートに直接噴霧しても良いのでしょうか、ダメなのでしょうか? お教えいただければ幸いです。
    (ご案内)
    「布シートクリーナー」は布シートに直接スプレーすると布シートの種類や
    状態にもよりますが、スプレー液によるシミができるおそれがあり、タオル
    などの布にスプレーして汚れをこすり取る方法をお願いしております。
    泡を強調するためにまぎらわしい表示になってしまい申し訳ございませんで
    した。どうぞよろしくお願いいたします。

    写真は演出なので気にするな、タオル類に付けてから拭け、ということのようだ。そうなのか…。

    何となく、リンレイの製品には全幅の信頼を置いている。金沢雅美さんが好きだからかもしれない。

  • 月末の地獄を味わっている。仏様も背を向けるのみ。仕事はありがたいが、〆切が重なるのがどうにも…。


    米国がチリに建設したヴェラ・C・ルービン天文台のファーストライト画像が出た。

    M8, M20 であることが最初分からなかった。

    ルービン天文台のシモニイ・サーベイ望遠鏡は口径8.4m。主鏡・副鏡・第3鏡という非球面鏡3枚で反射させ、さらに補正レンズを3枚通して五収差をすべて補正している。図の通り、副鏡の遮蔽が結構大きいので、有効口径は6.4m相当。

    Vera C. Rubin Observatory – Wikipedia

    サーベイ専用望遠鏡なので、とにかく広視野であることに特化している。f/1.23。32億画素のほぼ円形写野のモザイクカメラで、視野角は3.5度(9.6平方度)。この手の広視野カメラはすばるの HSC が一番広かったはずだが、あれは1.77平方度。こちらの方が5倍くらい広い。16倍とかの高倍率双眼鏡が同じくらいの実視界なので、双眼鏡レベルの広視野を口径8mで一度に撮るという、想像しがたい性能。

    これほど大口径・広視野の明るいカメラなので、1写野当たり30秒露出のワンショットで r 等級24.5等まで写るといっている。1か所30秒で撮って次の写野を5秒で導入、という動作を繰り返し、数夜で全天をサーベイする。これを10年間ひたすら繰り返すというストイックな望遠鏡。ただし全観測時間の10%はレギュラーのサーベイ以外の用途にも使うらしい。

    撮影データ量は1晩で20TB。過去の撮影画像とリアルタイムで比較し、いつもと違うものが写っていたら60秒以内にアラートを配信する。まあ新星・超新星とか彗星・小惑星とかAGNとか飛行機とかいろいろ写るのだと思うが、アラート数は1晩で1000万件(!)になると推定されている。

    べらぼうだなと思ったが、パロマー天文台の望遠鏡でおこなわれている ZTF というサーベイプロジェクトでも、すでに1晩当たり100万件のアラートを出しているそうなので、まあ10倍という感じ。

    1000万件全部が新天体ではなく、ノイズなども相当含まれているので、生のアラートデータをまた自動処理でふるい分けて意味のありそうなものだけ再配信する「ブローカー」というチームが複数あるらしい。ZTF のアラートのブローカーも既にある。TNS に報告するのはそういう人たちなのかな。

    ということで、元のアラートが現状の10倍になるので、TNS に報告される突発天体数も10倍になるかも。今は TNS の AT 番号がそのまま超新星の符号になるが、1年当たりでアルファベット4つ(AT 2024aaaa とか)まで使われているので、元アラートが10倍になるなら今後はアルファベット5個の符号が登場するかも。

    ファーストライトの公開画像では、総露出10時間で新小惑星が2104個見つかったと言っている。現状では、年間の新小惑星の発見数は2万個くらい。ルービンでは最初の2年で数百万個の新小惑星を見つけると見積もっているので、新星・超新星だけでなく、移動天体やNEOの捜索でもゲームチェンジャーにはなるのだろう。

    とはいえ、チリの緯度から見えない空は見えないので、これで何もかも終わるわけではない。

  • 久々にトレイルカメラに写ったが、また罠には入らず、今度は横から餌だけ引きずり出された。

    蓋のトリガーになっているフックにハンバーグとあんドーナツの袋を2個ぶら下げたのだが、翌朝に見たら両方とも鉄格子の外に引っぱり出されて完食されていた。

    今回、袋を引きずり出して食う場面はカメラに残っていなかった。画角の外になったせいで動きセンサーが反応しなかったのだろうか。なので、上の動画はすでに餌袋を格子の外から引きずり出した後。

    2cm角の格子だが、このサイズの格子だと手が入ってしまうので、箱罠に入らずに餌だけ取れてしまったようだ。

    ただし、一通り食べた後は箱罠に入って残りを物色している。こぼれた餌や汁は箱の外からは食えないので、それをさらうためには箱に身体を入れるリスクも冒すということか。警戒心と食欲のどちらに振れるかというアライグマの心理が、いまいちよく分からない。

    ということで、フックに手が届きそうな部分は格子をふさぐ予定。それにしても賢い奴だ。できればフック式よりも踏み板式の罠の方がいいような気がする。