• コロナ禍で在宅仕事者になる → 自宅机の使用時間が増える → 椅子のキャスターでフローリングが割れる → マットを敷く → マットに沈みながら転がるのでキャスターが割れるPタイルを敷く → フローリングの平面性が悪い箇所でPタイルが割れる の続き。

    Pタイルをすべて撤去し、新たに3mm厚のMDFを並べてみた。

    Pタイルのときは強粘着の両面テープでフローリングに貼りつけたが、剥がした後にテープの糊がフローリングにこびり付いてえらい苦労した。今回は接着せず、MDF同士を裏からテープで接合するだけにした。これでいってみる。人生は実験。

  • 広島大学助教の方が26歳の若さで「アジアの科学者100人」に選出されたとかで話題に。

    https://www.asahi.com/articles/ASR9C72L0R8TPITB00L.html

    この記事を載せた「Asian Scientist Magazine」というシンガポールの雑誌もよく知らないのだが、ふーむという感じ。

    この年齢で既に十数本の論文があるというのでまた話題になっている。

    https://togetter.com/li/2223282

    論文リストは広島大学の研究者一覧から見られる。11編が載っている。

    https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/en.4a29e15536ce6dff520e17560c007669.html

    ただ、個人的感想としては、投稿している雑誌が微妙なのが多い。Physical Review D に2本出しているのは立派だが、他は以下の通り(カッコ内はImpact Factorの値)。

    • Physical Review Research (2.286)
      • 米国物理学会の “Physical Review ほげほげ” シリーズの中で、オープンアクセス・総合ジャンル1のジャーナル。悪くはない。
    • Scientific Reports (4.6)
      • Nature がやっているオープンアクセス系ジャーナル。Nature のジャーナルでは一番格下とされている2。悪くはない。
    • Universe (2.813)
      • 「ほぼハゲタカジャーナル」の量産元として有名なMDPI社の雑誌!!!3
    • IEEE Transactions on Applied Superconductivity (1.949)
      • この雑誌の論文著者には自己引用が非常に多くみられるため、2020年にJCRがIFの一時公開停止措置を取ったといういわく付きの雑誌4
    • Electronic Proceedings in Theoretical Computer Science (N/A)
      • 会議・ワークショップの集録集的な雑誌5。情報がほぼない。JCRのIF公表対象外。Webサイトの作りが1990年代のようで凄い。
    • International Journal of Engineering & Technology (0.205)
      • 出版元はヨルダンの企業。工学の全ジャンルをカバーするオープンアクセス雑誌、らしいが…6
    • Journal of Applied Physics (3.2)
      • これは米国物理学協会 (AIP) が出している、応用物理ではよく知られたまともな雑誌7

    論文リストを見て「なんか巻号が若い雑誌が多くない?」というところで気づく人は気づくと思うが、最近創刊されたばかりの、オープンアクセスで査読が速い(=内容の吟味よりは速報性重視、悪く言えば何でも載せてくれる)という雑誌が多い。対象分野が広い雑誌というのも、よく分かってる専門家がレフェリーに付かないので何でも通る確率が高いということになる。

    というわけで、PRDに2本、Phys. Rev. Research, Scientific Reports, JAPに各1本の計5本というのを見ればまあ優秀かなという気もするが、かなりろくでもないジャーナルにも投稿しているので、なんでそんなことするの? という印象。26歳で海外誌5本なら十分立派なのに。

    なので、「異次元の経歴」とか言ってもてはやすよりは、ちょっと距離を置いて眉毛に唾液を塗りながら眺めた方がいいのでは、という気がしている。電気回路でブラックホールのホーキング輻射を模擬するというのもなんか面白いけど、決して量子重力あたりの「本流」のテーマ・手法ではない。

    何度も書いていることだけど、天才やスーパースターを安易に待望する空気というのは本当に危険なので、冷静になった方がいい。包装紙が立派な人物にみんなで飛び付いてひどいことになった事例、何度もありましたよね。

    1. Physical Review Journals ↩︎
    2. 論文を投稿するジャーナルの選び方 – 日本の科学と技術 ↩︎
    3. MDPIはハゲタカジャーナルなのか?その評判 – 日本の科学と技術 ↩︎
    4. IEEE Transactions on Applied Superconductivity – Wikipedia ↩︎
    5. Electronic Proceedings in Theoretical Computer Science ↩︎
    6. About the Journal | International Journal of Engineering & Technology ↩︎
    7. Journal of Applied Physics | AIP Publishing ↩︎
  • iPhoneのカメラは空の青さを演出しすぎだが、それにしても、自分が子供の頃は、空が青いと感じるのは真冬の乾燥した晴天くらいで、夏の空はいつも白っぽく、こんなに青くなかった気がしている。

    空の色に関する長期の調査データというのは見つけられなかったが、大気汚染のデータは環境省にあった。

    https://www.env.go.jp/air/osen/index.html

    俺の子供の頃(昭和の終わり)に比べて大気汚染は劇的に改善している。

    窒素酸化物 (NOx)。「一般局」というのは一般環境大気測定局、「自排局」というのは自動車排出ガス測定局(主に道路近くに設置)のデータ。

    浮遊粒子状物質 (SPM)。10μm以下のダストのことで、2.5μm以下のものは例のPM2.5というやつ。

    二酸化硫黄 (SO2)。これは火山ガスの成分でもあり、桜島近くの測定局では噴火があると高く出たりするらしい。

    一酸化炭素 (CO)。

    昭和の終わりと比べると、どの指標も1/5くらい、一番減っていないNO2でも半分にはなっている。工場や自動車の排ガス規制が厳しくなったのと、HV, EVの普及が大きいのだろう。

    子供の頃は車道の横を歩いて登校していたので、登校風景というと車の排ガスの白い色と臭いを思い出す。いすゞエルフやトヨタダイナなどのトラックの排気は特に臭かった。たまに見かけたスバル360も、2ストエンジン特有の強烈な臭いがあった。今の車は排ガスの色なんてほぼ見えないしな。時代とともにいろんなものが悪化していると思いがちだが、環境はすごく良くなっている。

  • 自動車保険はずっとチューリッヒだが、今日キャンペーンのメールが来た。それはいいのだが、Date: のタイムゾーンが +0900 ではなく +0800 になっている。+0800 が付いているのはたいてい中国からの詐欺メールなので、これも詐欺か? と思ったが、メール本文には俺の名前が書かれている。

    ヘッダーを見ると、

    Received: from xxxxxxxxx.zurich.com.hk (xxxxxxxxx.zurich.com.hk [xxx.xxx.xxx.xxx])
    	by xxxxxx.xxx.org (Postfix) with ESMTPS id DEEF81A00EB
    	for <xxxxx@xxx.org>; Mon, 11 Sep 2023 12:15:35 +0900 (JST)
    Received: from xxx.xxxxxxx (xxxxxxxx.ap.zurich.com [127.0.0.1])
    	by xxxxxxxx.ap.zurich.com (8.17.1.19/8.17.1.19) with ESMTP id 38B1hui1006371
    	for <xxxxx@xxx.org>; Mon, 11 Sep 2023 11:15:32 +0800
    Date: Mon, 11 Sep 2023 11:15:32 +0800
    Received: from xxxxxxxx (xxxxxxxx.jp.zurich.com [xxx.xxx.xxx.xxx])
    	by xxxxxxxx.ap.zurich.com (PPS) with ESMTP id 3t0uc9anwk-1
    	for <xxxxx@xxx.org>; Mon, 11 Sep 2023 11:15:32 +0800
    From: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJUElZSE8JWolQyVSSl04MTJxPFIbKEI=?= <xxxxxxxxxxx@zurich.co.jp>
    Reply-To: xxxxxxxxxxx@zurich.co.jp
    To: xxxxx@xxx.org
    Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCIVo3QExzPFRNTThCRGohWyQqJUglLyRKRkNFNSROJDQwRkZiGyhC?=

    という感じで、チューリッヒの日本のサーバーから香港のサーバーを経て届いたようだ。”ap.zurich.com” というのは asia-pacific 的な意味だろう。

    チューリッヒのwebサイトにもメールと同じキャンペーンの記述があったので、一応メールは本物らしい。HTMLメールだが、本文中のリンクも zurich.co.jp に行くもので詐称されてはいなかった。しかし、タイムゾーンが +0800 だとゴミかなと思ってしまう。

    過去のチューリッヒのメールを見てみたら、契約更新後の確認メールはタイムゾーンが +0900 だが、キャンペーン系は +0800、「台風が接近していますのでご注意」みたいなメールはなぜか -0600(米国?)だったり、いろいろだった。まあ外資系だからしょうがないか。

  • 今回は記事というほどでもないですが、「飲み星食い月す」のコーナーにて、みどり製菓の琥珀糖「星のたより」を紹介いたしました。よろしければご覧ください。

    https://honto.jp/ebook/pd_32778773.html

    元々はうちの近所のファミマで「星のたより」が売られていて、『飲み食い』のネタ提供として編集部に送ったら「文章も書きませんか」と言われて書いたもの。美味いです。

    このファミマはオーナーさんの趣味なのか、ファミマなのになぜか全国の名産品をたくさん仕入れて売っている。「星のたより」は全国的にも人気らしく、このファミマでも入荷してわりとすぐに売り切れてしまった。今は夏限定の「星のたより 涼菓」というのがまた入荷している。季節限定のやつはフレーバーがいつもとちょい違うらしい。

    https://www.midoriseika.com/SHOP/a039.html