• 8月はいささかくたびれてしまって、充電のために福岡へ。九州方面の友人と会う用事もあったので。

    9/23(月)

    飛行機は前回福岡に行ったとき以来か。往復ともスターフライヤー。

    羽田は搭乗待ちのスペースに充電用のコンセントがたくさん用意されている。USB-Aの方で携帯を充電したが、残量がなかなか増えないのでよく見たら、5V1.5Aだった。これはいけん。2.4A対応のUSB充電器をACの方に挿して充電。

    昼過ぎに福岡に着いてお友達と昼食。たらふく食べた。

    博多駅近くのアパホテルに宿泊。なんか建物に見覚えがあると思ったら、2016年11月の COSMIC EXPLORER ツワーのときに泊まったのと同じアパだった。

    9/24(火)

    太宰府方面へ。どちらかというと太宰府天満宮に隣接する九州国立博物館が目当てだったが、まさかの休館日。残念。

    太宰府天満宮の参道では梅ヶ枝餅というのを売っていて、焼きたてで美味い。参道沿いのあらゆる店で売られているのだが、どこが元祖とか本家とかはなく、public domain になっているらしい。値段も同じ。

    良い天気に恵まれた。秋の空気に変わって過ごしやすいが、日射は強い。

    本殿は修理中らしく、建築家の方が設計したという仮殿に参拝する形になっていた。屋根に木が生えている。

    狛犬の黒目に石が嵌まって飛び出しているというのは初めて見た。

    飛梅。道真公が大宰府に左遷されたときに京都の屋敷から菅公を慕ってびゅーんと飛んでここに来たという伝説の神木。後ろが工事中の本殿の仮囲い。臥牛像には観光客がたくさんたむろしていて写真を撮れなかったが、飛梅は仮殿の陰になっているせいか、誰も注目していなかった。

    本殿の裏手に梅林があったので、やはり梅の季節に来るのが良さそう。混むんでしょうけど。

    裏手にあったクスノキ。クスがたくさん植わっているとなんか九州っぽい感じがする。

    関東にもあるが、やはり北緯35度以南の暖地に多いようだ。

    「梅の種」納め所。梅の種には天神様が宿るらしい。なんかこういうのは、あるとき誰かが思い付きで言い始めたのが、予想外にみんなに刺さりすぎてやめられなくなった風習という感じがする。風習というのは9割くらいそんな起源なのかもしれない。

    西鉄太宰府駅からバスに乗って大宰府政庁跡へ。乗ったバスが政庁跡を通らないやつだと勘違いして、あわてて途中で降りて歩いた(降りなくてよかったらしい)。

    太宰府市役所前の喫茶店でナポリタンを食べる。美味かった。ナポリタンというと、子供の頃に土曜の昼飯で母が作ってくれるイメージ。普通にケチャップで作るとどうしても酸っぱくなるのであまり好きではないのだが、このお店のは美味かった。レシピを知りたい。

    1km弱歩いて大宰府政庁に着。律令時代の官庁名としての「大宰府」には点が付かないと言いつつ、この標柱は「太宰府」となっている。ブラタモリでもタモリに突っ込まれていたところ。

    遺跡あるあるだが、日陰が全然ないので暑かった。「ななすけの散歩録」公式バケットハットが大活躍。歩を進めるたびに雑草の中から大量のバッタが飛び立つ。

    昭和に入って整備されるまでは普通に田んぼだったらしい。今でも、遺跡の北隣は普通に田畑になっている。小字として「大裏」(=内裏?)という地名が残っていたことを示す標柱。

    こんな人けのない遺跡にすら排除ベンチが。まあ今はベンチと言ったらこのタイプしかないのかもしれないが。行政の論理はよく分からない。

    夜はお友達と会食。神戸でやった Perfume Costume Museum 展の図録をずいぶん前に買ってもらっていて、ようやく受け取ることができた。こちらからも貢ぎ物を提供。二人で Perfume 話をしていたら店の有線で「Time Warp」がかかって驚いた。

    9/25(水)

    雨の予報だったので遠出はやめ、大濠公園へ。福岡市美術館で絵を見る。入場料200円で常設も特別展も見放題。佐伯祐三、藤田嗣治、ダリ、ウォーホル、シャガール、ミロなどなど、良い作品がたくさんあって楽しい。藤田の裸婦の輪郭線、面相筆で描いたというが、ヤバいほど細い。撮影は基本禁止だが、人が全然いないので間近で見られる。

    福岡大濠郵便局の建物がなかなか良いモダニズム建築だった。地方の大都市にはこういうのがあるから油断できない。

    天神で買い物などして博多駅に戻り、地下街にある「カフェ・ミエル」でホットサンドとカフェオレを食す。マスタードエッグのホットサンドがめちゃうま。店の雰囲気も良い。ただしお値段もなかなか。この2品で1,800円くらいした。

    19時発の飛行機で20:30に羽田着。早い。

    福岡は住みやすそう。東京から離れているおかげで、何もかもが圏内で完結できて、東京近辺のとげとげしい情報からも程よく隔離されている。仙台も地方の中核都市として似たところがあったが、福岡の方が温暖なのが良い。

    市営地下鉄の改札機がVISAのタッチ決済で通れるようになっていて、これを使うと何度乗っても最大640円というのも進んでると思った。

  • 9月は一息ついた感があったが、結局それなりに忙しい。まあお仕事がないよりはある方がはるかによい。

    死にたいと思っている人のところにドローンでぶーんと近づいていって、スピーカーで呼びかけて引き留めるらしい。「大丈夫ですかー」とか言うんだろうか。ディストピア感が凄い。

    夜に見回るのは見回る側の方が危険だし、といった事情は分からなくもないが、絶望して彼岸へ行こうとしている人と対話しようというときに、機械越しのやり取りなんかで繋ぎ止められるもんだろうか。「あー、最後の最後まで、俺は人から温かみのあるストロークをもらえない人間だったな」と思われやしないか。なんか、死のうと思った経験がない人の発想という気がする。知らんけど。

  • していて段差を踏み外して転倒した。ぶつけた箇所があざになって痛い。

    大人になると、身体が地面に完全に横たわるような転倒というのはほとんどしないものだが、50歳を過ぎると顕著に頻度が増える。これが加齢…

    全然関係ないが、コンビニで「枝豆風味スナック」というのが売られていたので買った。食べると、変な香りというか後味がある。えぐみのような。

    なんじゃこりゃと思ってよく見ると、

    グリーンピース粉て。枝豆じゃないじゃん。確かにこれは、グリーンピース特有のちょっと青臭いようなあの味だ。グリーンピースは全然嫌いではないが、このチップスは青臭さが強調されていて、端的に言えばクソまずい。

    だいたい枝豆「風味」って何だよ。大豆とえんどう豆の味はどう考えても違うだろ。しかも青と黄色の着色料も使われている。つまりこの緑色すら、素材そのものの色ではないという。すごいな。よくパッケージにしゃあしゃあと枝豆の絵まで描けるな。

    このやるせなさをどこかに訴えたいが、かき氷のシロップにイチゴが何ら含まれていなくても「イチゴ味」を名乗れることを考えると、枝豆成分がゼロで「枝豆風味」を名乗ることも合法なのかもしれない。

    しかもこのチップス、1袋で400円もしたんだよ。ノンフライで健康志向だからお高めなのかー、と思ったが、とんだ地雷だった。打撲の痛みと併せてダメージがきつい。

  • こないだのイーロン・マスクのツイートが案の定、非難の的になっているが、彼は今のところ削除はしていない。

    こないだは「自分の子を養子にやる」という意味もあるのかなと思ったが、英語圏でそのように受け取った例は管見では見当たらないようだ。そういう意味になるためには、I will give you a child ではなく I will give you one of my children とかでないとダメかもしれない。だとするとやっぱり「妊娠させてやる」としか読み取れず、creepy という感想にしかならない。

    例のツイートへのリプにイーロンが反応した例を拾ってみると、

    という感じで、「ただの冗談になにマジになってるの」ということにしたいようだ。他人にひどいことをしておいて、いざ批判されると「いや、冗談じゃん」と逃げるのは、いじめをする小人物の典型である。

    テイラーの言動は「未婚女性は民主党支持」という傾向に沿ったものだよねというツイートに💯の絵文字。イーロンは自分が気に入ったツイートにこの絵文字で反応するのが好き。

    彼が反応したのはこれくらいだった。その一方で、直接関係はないが以下のようなツイートもしている。

    misinformation(誤報・デマ)の定義は?という元ツイへのリプライで、「ミス・インフォメーションというのは外見は美人でしかも信じられないほど広い知識を持つ人ってことだから、基本的にはセクシーな図書館司書だね」という加齢臭溢れるジョーク。これを面白いと思って書いてるところがもうきつすぎる。

    こういう感じで心底うんざりしたので、twitter を使うのはやめました。情報源としては便利なのでたまには見るし、favも押すかもしれないけど、もう書かない。イーロンが売却したら戻るかも。

    SNSは森永ラムネみたいなもので、食べればいつでもおいしいけど、それだけ食って生きていけるものでもない。自分の生活をしよう。

    一応、BlueskyThreads にいます。切込隊長とかも Bluesky にいた。

  • @TOKYO NODE GALLERY(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー)。ようやく行けた。事前予約制だが、枠は全然空いていたので当日予約しても取れそう。

    土曜のせいかカップルや家族連れもいて幅広い客層だった。順路は3つのチャプターに分かれていて、これまでは Chapter 3 だけ(新曲「IMA IMA IMA」を使っているせいか)撮影禁止だったのだが、現在は解禁されている。

    LEDとワイヤーで作った三人の立像。正しい人体比例で作られた巨大な立像というのは、古代エジプトやギリシャ・ローマを連想させて、迫力があってかっこいい。

    Perfumeのダンスの解析。振付の動きがビートを拾っているのか、曲を拾っているのか、ヴォーカルを拾っているのかを分析して可視化している、みたいなインスタレーションだった。ライゾマの人はこういうの好きですよね。

    FUSION、無限未来、マカロニなどのインタラクティブ展示。無限未来でライトの光が身体の動きに追従するやつで小さい女の子が遊んでいた。

    ポリリズムの部屋。3面スクリーンに過去のポリリズムのライブ映像がびっしり流れ、間に三人のインタビューも流れる。中央には過去に使われたハイヒールの現物が大量に展示されている。ここは没入して感動できる。

    写真を撮らなかったが、IMA IMA IMAのステージ演出を体験できる展示もあった。他に、年表や過去のポスター、昔配っていたパンフレットなど、現物の展示も色々あって楽しめる。年表の前では「これ行った」「自分はこの曲から知った」など、同行者同士で思い出話が尽きないこと間違いなし。

    物販も少し買ったが、肝心の図録は「制作に時間がかかっており」ということで何と売られていなかった。まじか。asmart で予約購入できるらしい。

    ギャラリーがある虎ノ門ヒルズステーションタワーの45階は見晴らしが素晴らしい。霞ヶ関・日比谷・大手町方面を望む。手前の高層ビルは文部科学省、その裏の低い建物が泣く子も黙る財務省・外務省、その奥のヘリポートのあるビルが総務省、その向こうが警視庁。道の右側は手前から経済産業省、農林水産省、東京高裁・地裁、法務省。皇居前広場や宮殿もよく見え、皇居の森の向こうには竹橋の毎日新聞社ビルも見える。これの一つ左の窓からは国会議事堂も見下ろせた。確か、赤坂見附のプルデンシャルタワーからは国会議事堂方向は目隠しされているという話があったように思うが、ここからは普通に見える。いいんだろうか。


    新宿に移動して遅い昼飯。嵯峨谷の蕎麦が食べたかったが、歌舞伎町にあった店は閉店しており、新たに京王モールの中に嵯峨谷ができていた。新宿の地下はあちこち工事中で仮囲いのラビリンスとなっており、昔使えたルートが封鎖されていたりする。苦労して京王モールにたどり着き、蕎麦を食べた。わかめ食べ放題がなくなってる? と思ったらレジ前にあった。食後に気づいた。

    死ぬほど暑いので、凍えるほど冷房が効いていることで有名な西武新宿のセガフレードに避難。お一人様用のカウンターで自分と同年代のおばさんがスマホで小さくラジオ(radiko?)を流しながらうつ伏せで昼寝していて、真の大人にしか味わえない自由を感じた。これが大人の休日ですよ。こういうのに目くじらを立てる人間には決してなるまい。