• 平日の昼飯はだいたいファミマのおにぎりだが、最近のコンビニおにぎりは種類が少ない。昔は迷うくらいたくさんあった気がするのだが、フードロスを減らすために売れ行きの悪いやつは置くのをやめようということなのかも。

    選ぶ余地がないので結局「鮭でいいか」みたいなことになり、すっかり飽きていたのだが、最近発売された「まぐろたくあん」というのは救世主。非常においしい。毎日これでもいい。廃番になりませんように。

    そういえば、巷の噂ではもう2月らしい。何かの間違いでは…? まだ紅白の録画もフルで見てないし、年賀はがきの番号もチェックしていない。仕事が一つ手離れする前に2個入る、みたいな感じで、大変ありがたいけどもう少し余裕が欲しい。

    自分の処理能力が落ちているというのもありそう。

  • SLIMの太陽電池に太陽光が当たって再起動できたとのことで、喜ばしい限り。「トイプードル」というのは岩石に付けたニックネームの一つ。

    SLIMの着陸地点での、毎日0時JSTにおける太陽の位置は以下の図のようになっている。

    1/28夜にようやく再起動したということは、太陽高度が西に30-40度くらいまで下がらないと発電できない姿勢ということになる。そして図の通り、1/31の18時くらいには日没となるので、それまでにバッテリーが満充電になったとしても、また数時間で眠りに就くはず(過放電を防ぐためにまた人為的にシャットダウンするのかも)。活動できるのは1か月のうち正味3日間くらい、月齢でいうと17〜20の間だけという感じ。

    2/1〜16は夜となり、続いてまた昼が来る。-150℃といわれる月の夜を越えられれば、2/27〜3/1あたりにまた覚醒するかもしれないが…。

    月面での越夜については、本当にミッションの「おまけ」であって、それに耐えるようには作っていないとの話だった。一応通信は毎日試すのかもしれないが、実質的には2/1でお別れかも。

  • TOKYO FM を聴いていたら、CMで城達也が喋っていた。

    AIで合成した城達也のナレーションとオーケストラの演奏で「ジェットストリーム」のコンサートをやるというイベントのCMだったらしい。

    https://www.tfm.co.jp/jetstream/live2024/

    AI城達也の声は以下で少し聴ける。

    少し周波数帯域が狭い感じだが、まあまあ自然に聞こえる。

    城達也が番組を引退して亡くなる直前がちょうど大学時代で、当時はラジオばかり聴いていたので彼の「ジェットストリーム」は思い出深い。後任でいろんな人が機長をやったが、なかなか城達也を超える人はいない。伊武雅刀はわりと好きだったけど。

    城達也と言えばCXのF1番組のナレーションもあるが、1994年5月のサンマリノでセナが亡くなって、その年の年末に城さんが「ジェットストリーム」を降板して翌年2月に亡くなっている。二人の死去がほぼ同時期だったことに改めて気づいた。もう30年。

    昭和の科学教育映画を観ていると、よく城さんのナレーションを耳にする。

  • 先日の会見の写真撮影でやらかした。

    こういう撮り直しの利かない大事な撮影では、露出云々よりとにかく使える画像を押さえるのが最優先なので、カメラまかせのプログラムAEで撮ることにしている。

    で、自分のX-T10にはP/S/A/Mのモードダイヤルがない。シャッターダイヤルとレンズ側の絞りスイッチにそれぞれ「A」(Auto) という選択肢があり、シャッターとレンズを両方「A」にすればプログラムAEになるという方式。シャッター速度だけ「A」にすれば絞り優先AE、絞りだけ「A」にすればシャッター優先AE、両方マニュアルにすればマニュアル露出。ちょっと癖のあるUIではある。

    会見の当日も、両方「A」になっていることを最初に確認したはずなのだが、いざフォトセッションの時間になってパチパチ撮っていて、なんか画面が暗くてざらついてるなぁ、おかしいな、と思っていた。フラッシュも焚いてみたが明るくならない。F22でISO6400とかになっている。なぜ?と理解できなかったのだが、帰宅してからカメラを見たら、レンズ側のスイッチが「マニュアル絞り」になってるじゃないですか。どこかのタイミングでこのスイッチに触れてしまい、動いたらしい。

    つまり、プログラムAEだと思っていたのが絞り優先AEになっていた。しかも悪いことに、たまたま絞り値がF22になっていた。真っ暗じゃん。結果、カメラは適正露出にしようとしてISO感度を6400まで上げることになり、暗くてざらついた写真ばかりになってしまった。

    もちろん、液晶画面にはモード表示も出ているが、PじゃなくAになっているとは思いもせず…。あほですね。

    「とっさの時にいろんなことを気にしながら操作する」というのが、おそらく自分は得意でない。MT車は何とか運転しているが、カメラはいまだにこういうミスがある。飛行機の操縦とか絶対無理だろう。俺みたいなのはスマホで撮るのが一番いいのかも。他の記者さんは、大きい社は記者とカメラマンで来ているし、記者一人の場合も一眼で撮る人は少数派で、コンデジかスマホが多い。

    こういうことがあると、やはりモードダイヤルのあるカメラに変えようかな、という気になる。

  • 1/25、久々に御茶ノ水へ。ソラシティにあるいつものJAXAの部屋が会見場所だと思っていたが、行ったら閉まっていて、警備員さんに聞いたら上の階にある広い会議スペースが会場だった。

    会見の様子はYouTubeライブ配信された通り。あの画像にはたまげた。ミッションが理想的に行けば SORA-Q がああいう画像を撮るはずというのはみんな分かっていたはずだが、実際に目の当たりにすると、インパクトが凄い。

    JAXA | 変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機(SLIM)の撮影およびデータ送信に成功

    SLIMがひっくり返っていて、エンジンノズルが1基脱落しているのが画面を一層劇的にしている。真ん中の横線はパケットロスでデータが欠けた部分とのこと。LEV-2担当の平野さんは、本当はこの画像はもっと良い解像度で撮れているが、データのダウンリンクを優先したために圧縮して画質を落として転送した、画像が欠けているところも含めてそれが少し心残り、と話していたが、むしろこれがエモさを引き立てていて凄くいい。「はやぶさラストショット」の良さに通ずるものがある。

    國中所長は20日の会見で、「ミッションに点数を付けるなら」という質問に「ぎりぎり合格の60点」と答えていた(太陽電池が発電していない問題があったので)。今回も同じ質問をされ、エンジンの破損があったこと、反面、分光カメラとLEV-1,2がちゃんと動いたことを加味して、「分光カメラとLEV-1,LEV-2で1点ずつ加点して63点」と答え、会場にいる全員が「か、辛すぎるw」と笑った。

    國中さんはいい意味でポジショントークに徹する人なんですよね。良い成果はもちろん喜びたいに決まっているけど、うまくいかなかった部分があるのは事実で、そこに目をつぶってただ浮かれていても、次のミッションは良くならない。ISAS所長たる自分の立場ではそういうことはすべきでない、という考えをいつでも徹底しているように見える。「はやぶさ2」のときも、1回目の着陸・サンプル採取が成功した後、2回目の着陸・サンプル採取に本当に行くべきなのか、もう2回目は降りずにこのまま帰還した方が良いのではないか、2回目に挑むリスクより利益の方が大きいことを論理で示せ、とプロジェクトチームにガン詰めしたのが國中さんだったと言われている。国民の税金で宇宙に行く以上、根拠や評価がふわっとしたまま進めることは許容しない、それがスーツ(管理職)の役割だ、という強い意志を感じる。國中さんだってはやぶさのイオンエンジンの生みの親なんだし、本当ならずっと現場で研究していたいに決まってると思うのだが、マネジメントに就いた以上は現場とは別の視点で物事を見なければならないという意識が徹底していて、凄い人だなといつも思う。

    あとまあ、「点数を付けるとしたら何点ですか」という質問は、そもそもあまりいい質問ではないよね。こういう質問をするのはだいたいテレビ局か一般紙の記者で、一般の人々に分かりやすいからそう尋ねるのだと思うが、宇宙探査のように膨大な要素が複雑に組み合わさったプロジェクトの評価をたった1本の数直線上にプロットさせるというのは、乱暴すぎる。きつい言い方をすれば、結果の咀嚼や本質の抽出を自分でしようとしない、記者側の怠慢なんだろうと思います。

    会見が終わって帰宅した後からどうもだるさがあり、翌日には熱が出た。なんかもらってきたのかも。高熱ではないので何とかお仕事を納品。まだもう1件あるが。