仕事関係で

お通夜へ。式の始まりからきっちり参加したのは初めて。お坊さんの読経が40分くらい続いた。浄土宗のお寺で、読経と言うよりは「声明」というやつなのか、何人ものお坊さんが音程を付けて唱えるやつで、一種の声楽だった。あと、浄土宗なのでやはり念仏ですね。南無阿弥陀佛を参列者全員で何度も唱和するみたいなのもあった。

声明というと密教というイメージだったが、法然が元々比叡山で修行したこともあり、浄土宗にも声明はあるらしい。

自分は仏教徒ではないので数珠を持っていないが、こういうときに故人の宗教宗派に合わせて持参すべきなのか、いまだによく分からない。参列した同僚の人たちは持たない人も多かった。

こういう儀式では、何よりも故人とご遺族が安らかでいられるように祈るというのが最大の目的だと思うので、故人やご遺族から見て自分の振る舞いが心を乱されるものにならないように努める、というところにだけ気を付ければ、まあ手に数珠なしでの合掌でも悪くはないだろうと思っている。

棺を開けて、よろしければ故人とご対面くださいというタイミングで、祭壇や棺の中をスマホで撮る人が一人いた。昨今そういうことをする人がいるとは聞いていたが、初めて見た。俺より年上のおっさんだったが。これも今日の俺のライフログの一部ってことなのかしら。「故人・ご遺族の心を乱さないかどうか」という観点で言っても、やめておいた方が無難という気がする。そもそも撮ってどうするんだ。待受画面に使うのだろうか。