• 「量子ドットの発見と合成」に対して。直前にマスメディア向けに誤送信されたメール通りの受賞者だったようである。会見も心なしか冷めた感じだった。

    https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2023/press-release/

    量子ドットというと、量子コンピューターなどの文脈で1量子ビットを保持する物理的機構のことを指すのだと思っていたが、受賞したのはナノ結晶粒子の話だった。同じ物質でも粒子のサイズを nm スケールまで小さくすると量子論的効果が現れて、色が付いて見えるとか、そういうものらしい。

    検索すると両方の用例が出てくるが、本質的に同じものと思ってよいのかどうか、よく分からない。田崎さんは同姓同名の違うものだとツイートされている。

    最近は量子ドットと有機EL (OLED) を組み合わせたディスプレイも登場しているらしい。

    https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02101/061400003/

    OLEDはそのうちノーベル賞を獲るのではないかと思っていたが、先にQDが獲るとは。

  • プランターで植えてあるのかと思ったら、アスファルトとコンクリートの間から生えていた。こぼれ種で勝手に生えたものだろうか。

  • 往年のディズニー映画に宮城方言でアフレコしたやつ。台詞の合い方が凄い。YouTubeのShortsで見た。元はTikTokでバズったらしい。

    作者さんのチャンネルで続きも公開されている。「oh! バンデス」とか宮城県民でないと分からないネタがちょこちょこあって笑った。懐かしすぎる。

    学生時代に仙台にいたが、当時でもここまで方言がきついのは自分たちより20〜30歳以上上の世代だけだったと思うので、ここまで喋れるネイティブスピーカーはもう少ないのかもしれない。当時自動車学校に通っていて、年配の教官に当たると言葉が分からなくて苦労したのを思い出す。

    「せんだいタウン情報」のwebサイトで作者の方が取材されている。せんだいタウン情報がまだ存在しているのが嬉しい。サークルの部室や寮の部屋にあって、みんな読んでいた。

  • 「物質中の電子のダイナミクスを調べるための光のアト秒パルスを生成する実験手法に対して」。素核宇宙ではなかった。

    https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2023/summary/

    Bohr模型で考えると、水素原子を回る電子の軌道周期は 2 π * Bohr半径 / (α c) = h / α2 c2 me = 151 asec ということで、〜101-2アト秒の光を当てることができれば軌道電子も1周期未満の時間間隔で止めて「撮影」できる、みたいなことで、アト秒パルスというのが近年重要性を増していて、それを実現したのが今回のお三方らしい。

    東大もちょうどアト秒レーザーの研究機関を設立したところらしい。

    https://i-alfa.u-tokyo.ac.jp/

    3人のうち Krausz と L’Huillier は昨年のウルフ賞も獲っており、順当な受賞という感じ。

    https://wolffund.org.il/2022/02/08/ferenc-krausz/
    https://wolffund.org.il/2022/02/08/anne-lhuillier/
  • セルフレジ大好きっ子のワイががっかりするやつ。

    レシートに付いてくる割引券はまあしょうがないと思うが、陳列されている商品の値引処理って何でPOSシステム側だけで完結できないのだろうか。

    エコ割はフードロス削減のために賞味期限間近の食品を値引きする仕組みで、2021年に導入され、「値引シールのバーコードをスキャンするだけで処理できます!」というのが本部的には売りだったようだが、2年経ってもセルフレジには未対応。ダサい。21世紀に入ってもうすぐ四半世紀だぞ。私が思うファミマのクソなところ第2位がこれです。第1位はVISAタッチ決済のポイント還元率が低いことです。