• が望月氏の blog に投稿されている。

    2022年4月のNHKスペシャルに対する「合格発表」: 前半はぎりぎり合格、後半は不合格 – 新一の「心の一票」:楽天ブログ

    まとめれば、

    • 米国時代の望月氏の境遇に関する記述が不正確
    • IUTが同型性をどう扱っているかという説明(アナロジー)が不正確
    • Faltings, Dupuy の談話に対する意見

    といったところ。

    望月氏本人がはなから NHK の取材を拒否している状況で、でき上がったものに対して後から「あれが違うこれが違う」と言われるのは、作り手側からすると「勘弁してくれ」「だったら取材対応してよ」とは思うだろうな、と少し NHK に同情する。

    テクニカルな部分の正確性は、監修者を置くことで担保するのが普通。この番組はエンドクレジットを見る限り、「監修」は置いておらず、「取材協力」として加藤文元・玉川安騎男・星裕一郎・小山信也およびソルボンヌ大・マックスプランク数学研がクレジットされている。

    題材がここまで高度に専門的な場合は、やはり監修者を置いて、制作の早い段階から継続的にチェックしてもらうべきだろうとは思う。監修を頼んでも引き受け手がいなかったとか、数学コミュニティの中で IUT の評価が定まっていない状況で、中立的な監修者を置くことが不可能だったとか、いろいろ事情はあるのかもしれない。

  • にて、「灼熱の物理学」という読み物記事を書きました。世の中の「熱い現象」についていろいろ解説。よろしければご覧ください。

    Newton (ニュートン) 2022年 06月号 [雑誌]

    俺もこれを書くまでずっと勘違いしていたが、ガスの炎が青いのは熱放射のピークが青色になるような温度だから、ではない。OB型星のスペクトルを考えれば分かるが、熱放射で青色が卓越するためには2万度を超えなければならない。ガスの炎は1800℃程度なので全然低い。

    ガス火の青は燃焼ガスの炭化水素が分解されて C-C や C-H のようなラジカルができ、これらが出す輝線である。特にC2のスペクトルは Swan さんという人がガスバーナーの火を分光して発見したので Swan バンドと呼ばれる。彗星が青緑色に見えるのもこれらのラジカルの輝線が原因。彗星の色がガス火の青色と同じ仕組みで発光しているというのは、科学コミュニケーション的には興味を引くネタになりそう。

  • 半月くらい前に発売されていたが多忙で忘れていた。

    地球温暖化の教科書 われわれが直面する自然災害を一挙に解説

    温暖化とは少しずれますが、天体衝突や太陽フレアなど、宇宙に関係した災害について書きました。よろしければご覧ください。

  • 合わせて何とかという店に母と行く。無宗教ではあるのだが、今年三回忌なのでちゃんとした位牌くらいは作っておくかということで。今では無宗教であっても俗名で位牌を作ることがごく普通に行われているらしい。仏教徒から見ると、戒名ももらわず魂も入っていないのに形だけ真似してもしょうがないとか言うのかもしれないが、何もないよりは何かしらの「形」がある方が心理的に落ち着くということは確かにある。

  • 鳥が来る季節。先日も一組、物件の内見に来た。たいていムクドリだが、これは嘴がオレンジ色じゃなくてムクとは違う感じもあった。どうだろう。

    ムクドリ