• アルバム収録曲から先行配信。これはいい。ここ数年の曲で一番好きかも。SING LIKE TALKING とかを聴いていた’90年代の香りを感じる。曲がフェイドアウトで終わるのも懐かしい。最近ないよね。MV だけかと思ったが、先行販売されているアルバム収録バージョンもちゃんとフェイドアウトだった。

    3人がゼンマイ仕掛けのからくり人形という設定もいい。MV の監督は田中裕介氏。同じく田中監督の『Spring of Life』に通ずるものがある。あれは、恋に目覚めたアンドロイドが外の世界に出かけようとしてのっちがあ〜ちゃんの電源ケーブルを抜くとすべてが停止してしまうという切ない結末だったが、今回は誰かのゼンマイが止まると別の誰かが巻き直して永遠に動き続けるというストーリー。三人の歴史に重ね合わせて解釈することもできる。

    かしゆかさんの姫カットも話題になったが、のっちがスカートをはいているのもわりと重要。のっちの衣装は常にパンツスタイルで、一見スカートに見えても実は脚は分かれているというパターンが多かったが、今回は2人と同じロングのフレアスカート。大変珍しい。スピンするダンスがあるのでふわっと広がる衣装が必要ということか。髪型に限らず、きっちり守り続けていた三人の記号性を外していっても Perfume というブランドは揺るがないというところまで到達したからかもしれない。

  • 多忙で書かないまま旬を逃したが、6/30 の zoom 記者説明会後の tweet などを集積しておく。

    M87銀河の中心の電波観測データを独立に再解析|国立天文台(NAOJ)

    自分が論文を読んで一番気になっていたのは、リングがあるかどうかよりも、「視野を広くとって画像化したら西北西(2時方向)に伸びるジェット構造が見えた」という主張。(M87 の中心核から西北西方向にジェットが伸びていること自体は昔から知られているので、これは、「我々の手法は既知の構造を正しく画像化できていますよ」という、再解析の正しさを補強する意図での主張だろう。)

    しかしながら。

    図を見る限り、あたかもジェットのように見えているのは「ジェットのような形に置いたBOX(赤い8個の円)の輪郭が見えてるだけじゃん」と思うわけです。BOX の内部にほそーくジェットが画像化されたのならともかく、はみ出しちゃってますからね。

    ※ なお、「BOX」が何なのかについては、天文学辞典を見ると何となく雰囲気は分かるかと思います。

    クリーン | 天文学辞典

    ただし、uv面上でのビジビリティ分布が極めて限られていたり偏っている場合には、真の天体画像とは程遠いクリーンマップに収束することもよくあるため、クリーン成分が存在する画像範囲を指定することもある。この操作を「ボックスをかける」という。

    「ここに構造があることは分かっているから、この中だけ絵にしましょう」と範囲を限定して解を求めることで、間違った解に収束してしまうことを避けるという手法です。

    三好さんたちは EHTC チームのやり方に対して、「40μas のリングがあるという前提知識(先入観)の下で、artifact をリング像だと言っている」と批判しているわけだが、三好さんたち自身もまた、「西北西方向にジェットがある」という前提知識(先入観)の下で、そこだけに BOX をかけて「ジェットが出ました」と主張している。批判相手と同じく「仮定=結論」的な主張をやってしまっているんじゃないの、人のこと言えないんじゃないの、と私は思うわけです。

    しかも、論文の図4には赤い BOX の円を描いているのに、

    論文 Fig.4

    一般向けのプレスリリース画像では描いていない。

    プレスリリースでの画像

    円がなければ、「ああ確かに西北西にジェットが噴き出してるんですね」と素人は受け取ってしまうだろう。

    「プロはだませないから論文の図には赤い円を描いたが、素人にはどうせバレないから素人向けの図では消しておこう」と考えたのかしら、という邪推の余地が残る、不誠実なやり方だと思います。

    …というようなことを私は説明会で質問して、三好さんの回答は、「西北西方向以外に BOX をかけた場合もチェックしていて、そっちには構造はないことを確認した」というものだった。でも論文にはそういうことは書いていない。

    共著者の牧野さんは、西北西以外の方向も含む広角のマップを作ったが、論文投稿のどこかの時点でこの絵がなくなり、そのまま accept されてしまった、とおっしゃっている。そんなん言われてもな…。でも、私の話が通じたのはさすが牧野さん、と思った。

    まあそんな感じで、EHTC という「巨象」に噛み付く論文としてはあんまり出来が良いわけでもないんじゃないか、という印象。(※ 個人の感想です)

    まだ続くかどうかは分からないが、「#eht」タグを追加しました。

  • 日曜日。

    昔、地元スーパーが食品の宅配サービスというのをやっていた。カタログが毎週届いて、商品には番号が振ってあり、電話で注文する。うちはプッシュホンではなかったので、スーパーからレンタルされる音響カプラという装置を受話器にはめて、この装置のプッシュボタンを押して番号を送信するという方式だった。

    商品は、やはりスーパーからレンタルされた宅配ボックスに届けられた。みかん箱が3箱入るくらい大きな金属製の箱で、宅配をやめてもなぜか回収されることなく、庭の道具入れとして30年以上使われていた。

    この箱の扉が壊れたりしてついに使えなくなったので、粗大ゴミにするために解体した。基部にブロックがボルトで固定されているのを取り外し。完全に錆びていて、レンチで回したらねじ切れた。まあ何とか解体完了。炎天下の作業で疲れた。

    要らないものを少しずつ捨てて身軽になろう。

  • にて、久々の「『はやぶさ2』ミッションレポート」を執筆いたしました。アミノ酸検出をはじめとする化学分析の成果についてまとめ。よろしければご覧ください。

    月刊 星ナビ 2022年 08月号 [雑誌]

    付録も付いてます。夏だから。

  • 墓の雑草がかなり伸びていた。みんなで草むしり。頭に巻くタオルを持参してきて大正解。

    妹一家と会食したりいろいろ。子供は成長が早い。

    ジャニー喜多川の命日が父と同じであることを知る。