• F-22 が空対空ミサイルで撃墜するという凄い結末になった。機関砲で十分じゃない? と思ったが、遠くから撃てて勝手に標的に向かってくれるのでミサイルの方が楽か。

    Live updates: US shoots down Chinese spy balloon off East Coast

    2020年に宮城県に飛来した気球と装置部分の形が微妙に違うが、巨大な太陽電池パネルを積んでいるという異常な特徴が同じなので、出所は同じだろうと個人的には思う。

    クローズアップ画像も出ている。超望遠撮影で圧縮効果が働いているので、バルーンと装置部の大きさの比率はほぼこのままと思ってよいだろう。

    https://twitter.com/WxNB_/status/1621633516353077248

    米軍の発表ではバルーンの直径は90ft (27m) とのこと。だとすると、太陽電池パネルは目分量で、8m×2m が2枚といったところか。「はやぶさ2」の太陽電池パネルがおよそ 6m×2m×2枚なので、はやぶさ2と同じかそれ以上の図体である。

    一般に、太陽電池パネルの単位面積当たりの発生電力はざっくり150W/m2 くらいとのこと。なので、この気球では約2400Wもの電力を必要としていることになる。

    中国政府は民間による気象観測などの研究用気球だと説明しているが、ただの科学観測用気球で2400Wもの電力はどう考えても不要。気象庁など世界の気象観測機関が12時間ごとに「ラジオゾンデ」という気球を揚げて高層大気の観測をしているが、これは電力をCR-123などの小型リチウム電池で供給している。各種センサーの動作と無線通信だけなのだからそんなものだろう。数時間で約30kmまで上昇した後、破裂して地上に落ちてくる。

    というわけで、2kWを超えるほどの大電力が受動的な観測気球で必要だというのはきわめて不自然。動力飛行のためのプロペラなどの推進系や、動画などの高度な撮影機器を積んでいるためだと考えるのが自然だろう。

  • あらゆる飲食店がリスクを抱える問題であり、究極的にはテーブル・カウンターに何も置かず、カトラリー・紙ナプキンなどすべてを客の求めに応じてその都度サーブし、調味料は個包装の使い切りのものを渡す、みたいな形が最も安全ということになろうが、昨今の省力化の流れの下では難しいだろう。ファミレスのドリンクバー・サラダバー・スープバー等々、リスクを気にし始めるときりがなくなる。今回のことで、現在の大衆向け飲食チェーン店がいかに性善説頼みのままコストカットだけを追求してきたかが可視化されたのは興味深い。

    価格と客層は比例するという当たり前の事実に立ち戻って、それなりの安心を得たいなら、高級店とまではいかなくとも、それなりの人数を置いてスタッフの目が行き届いているそれなりの値段のお店に行きましょうということに結局なるのかなと思う。

    バカなことをやる人たちは、バカなことをしたいというよりはそれを撮って共有したいのだろうから、携帯の使用禁止、使った時点で強制退去という空間が、飲食店に限らずもっと増えてもいいような気はする。禁煙スペースと同じように。

  • 土曜の10時ということで、一応挑戦。

    椎名林檎 | チケットぴあ[チケット購入・予約]

    特に会場にこだわらず、空いているところに片っ端から応募してみたが、一度も購入完了までたどり着かずに終わった。予定枚数終了となった後にも、10分おきくらいに散発的に空きが出る状況が1時間ほど続いたが、枚数を入れて、注意事項に同意して、ぴあのパスワードの再確認画面にパスワードを入れたところまでいくと、「アクセス集中」または「ご用意できませんでした」のどちらかの画面になってしまう。まあしょうがない。

    後は FC のチケットトレードに賭けるのみ。しかしこれも抽選制だからな。後はまあ、追加公演があるんじゃないのという淡い期待も。武道館 2days くらいやってもらえないだろうか。

  • にて、特集「ニュートン500号大全史」の有人宇宙開発・太陽系探査・天文学あたりを執筆いたしました。よろしければご覧ください。

    Newton (ニュートン) 2023年 03月号 [雑誌]

    『Newton』は1981年創刊で、スペースシャトル初飛行と同じ年。父がよく買ってきてくれて、楽しみに読んだ記憶がある。

    1980年代は科学技術ブームだった。牽引したのは、ボイジャーやスペースシャトルのような宇宙の話題と、マイコン・パソコンの出現だったと思う。1980年にカール・セーガンの『COSMOS』の放映があり、1985年につくば科学万博があり、1986年にハレー彗星ブームがあった。

    Newton 以前の科学雑誌というと『サイエンス』(現『日経サイエンス』)と『科学朝日』があった。Newton の成功を見て他社も追随し、1982年には『OMNI』(旺文社)、『UTAN』(学研)、『Quark』(講談社)というのが創刊された。やはり二番煎じというのはなかなか難しいようで、オカルトやSFにシフトしたりしつつ、Newton 以外は1990〜2000年代までに全部休刊になった。

    以下の文献は面白い。

    Newton が続いたのは、最初にブランドイメージをきっちり作ってそれを維持し続けたおかげだろうと思う。経営的にはいろいろあったし、中身のレベルも昔よりはだいぶ下げているが、今もブランド力は維持されている。大人になってこの雑誌に仕事で関わるようになるとは思わなかった。

  • 「池田エライザ」と打って、その文字を見ながら物凄い勢いでまばたきをすると、5回に1回くらいの割合で「油田エライザ」、20回に1回くらいの割合で「油圧エライザ」に見える、という発見をした。