• Instagram の広告で見た。ゼンリンがやっている、地図にまつわるデザイングッズを企画販売する事業らしい。

    埼玉県のピンバッジとか、何の役にも立たないけど欲しい。

    いくつかリアル店舗もあるようだ。

    小学生の頃に『地図なんでも入門』という本で国土地理院の地形図というものを知り、何て美しいんだろうと思った。子供の頃に進みたかったのが、天文学か考古学か地図業界だった。つくづく金と縁のない人生を送りそうだなぁ、と父親か誰かから言われた記憶がある。まあ好きなことをやんなさいという感じだった。

    『地図なんでも入門』を初めとする「小学館入門百科」は地元のニチイ(現イオン)の本屋に揃っていて、いつも立ち読みしたり、誕生日に買ってもらったりしていた。大人になってから、就職した会社で図鑑を担当していたMさんに「小学館入門百科は自分が働いてた編プロで作っていた」と聞かされて大変驚いた。同じようなものが好きな人は、やはりどこかで人生がクロスしたりするものである。

    『地図なんでも入門』の著者である堀淳一さんは地図関係の本でよく名前を目にしていたが、実は物理学者であることを学生時代に知って、これも驚いた。一番売れた著書はブルーバックスの『エントロピーとは何か』らしい。

    ということで、地図にまつわるものには今でもなぜか惹かれる。

  • 皮膚科で処方されているかゆみ止めの内服薬が非常に良く効くので重宝している。フェキソフェナジン塩酸塩というやつ。搔いても搔いても痒みが治まらないことがよくあったが、これを飲むと、そういう意味不明な激しい痒みはなくなる。

    例えば、入浴して身体や頭を洗ってさっぱりしても20時間くらい経つと頭や顔が痒くなってきて、それでも疲れて入浴せずに寝てしまうと、寝ている間に搔いてしまって翌朝に生傷だらけになっている、という状況があった。しかし、フェキソフェナジンを飲むと入浴から48時間経っても痒みをさほど感じない。ヒスタミンが受容体と結合するのをブロックする薬らしい。

    このフェキソフェナジン塩酸塩というのは、調べてみると要するに「アレグラFX」だった。1錠あたりの有効成分含有量60mg、1日2錠というのもアレグラの箱に書かれているのと全く同じ。アレグラは市販薬にも処方薬にもあるようだが、今ではどちらにもジェネリックが出ている。自分が処方されたのもジェネリック。

    ドラッグストアに行くと、花粉症の薬としてアレグラとそのジェネリックがたくさん出ている。「アレルビ」とか、スギ薬局の「ハリー鼻炎FX」とか。FXというのが「フェキソフェナジン」の略称なのだろう。こういう市販薬ではアレルギー性鼻炎しか効能として謳っていないが、皮膚科でかゆみ止めとして処方されるものと有効成分・含有量が全く同じなので、かゆみ止めとして飲んでもたぶん効くだろう。

    値段は、皮膚科で処方されると3割負担で済むので、診察料・調剤料を加味しても、ジェネリックの市販薬を買うよりまだ全然安い。よって、わざわざ市販のフェキソフェナジンを買う動機はないが、「処方薬を切らしてしまったが次の診察まで日がある」というような場合につなぎで買うのはありかもしれない。

  • 病院にすぐ行くほどではないが何となくずっと調子が悪い、という箇所が増えた。数えたら少なくとも6個あった。ジャンルでいうと、皮膚科・整形外科・耳鼻科・呼吸器内科・眼科・精神科。これが加齢というやつか。何となく体調が悪いと、仕事をする気力がなかなか続かない。(原稿が進まない言い訳)

    今の仕事を何歳までできるのかも、分からない。目と手がダメになるのは今の稼業には特に影響がでかい。

    あ、でも歯と歯茎は劇的に良くなってるな。歯医者に通って歯磨き・歯間ブラシ・フロスの指導を受けたおかげ。20年前より今の方が間違いなく状態がいい。チョコレートや洋菓子もあまり食べなくなった。

    全然関係ないが、チョコ4粒は少ないとクレームを受けた檜山さんと、恋文を投げるように渡されてビリビリに破いた駒木さんの話がよかった。

  • 夜に外を歩いていて、梅が咲いていたので iPhone で撮ってみた。

    街灯もない真っ暗な場所で、辛うじて梅の木だなと分かるくらいの暗さだったが、ナイトモードのおかげで、まるで光が当たっているかのような明るさで写った。EXIFによると、ISO1600, FL=5.1mm(26mm相当), f/1.6, 1/2秒。

    ナイトモードだと10秒くらい動かさずに端末を保持してくださいという表示になるが、あの間にセンサーシフト手ブレ補正をしつつ、何枚も撮ってスタックする、というのが iPhone のナイトモードの内部動作らしい。このときも手持ちだったが、センサーシフトで十分に補正できている。最近のスマホは凄い。ところどころ花がブレているのは風で動いたためか。

    三脚で固定すれば30秒まで露出を延ばせるらしいので、今度星も撮ってみるか。

  • めでたい。1回目の第2段燃焼停止から2個の超小型衛星分離、さらに地球を1周してからの2回目の第2段着火・燃焼停止からの試験ペイロード分離、第2段制御落下まで完全に成功。文句なし。

    今回の打ち上げ中継でも、試験機1号機の時と同じく、かつてディスカバリーチャンネルの番組に出ていた三村ことみさんが進行役で登場していた。衛星分離が確認できた後、いろいろなことを思い出したのか、ことみさんが感極まった表情になっていたのが印象的。1号機のときは、第2段のトラブルが分かった段階でお別れの挨拶もなしに進行役のお二人が画面から消え、中継が終了してしまった悲しい記憶がある。今回はエンドロールまで流せてよかった。

    H-IIAの後、H3がなぜ今必要で、開発段階でどんなことがあり、1号機の失敗から2号機までに何がなされたか、といった情報は、JAXAが公開しているH3のプレスキットにすべてまとめられている。このプレスキットは凄い。134ページもあるが、一気に読んでしまった。初心者にも分かりやすい表現で大変読みやすい。

    これから、H3の Return to Flight までのドラマがいろいろなメディアで語られるのかもしれないが、成功/失敗を単なるドラマとして消費してしまうのは個人的にはあんまり好きではない。H3 はこれから日本の基幹ロケットとして10〜20年使われる社会インフラであり、こんなところで足踏みをしていてよいものでもないし、日本の宇宙開発の実力があればこれくらいは淡々と上げて当然のはずなので、今回のドラマ的側面にいつまでも浸っていても仕方がないというか、H3 がドラマにならない日が早く来て欲しいと思っている。Falcon 9 は第1段が海上プラットフォームに自律帰還してきても、もう誰も騒いでないわけだし。

    ロケットはトラック・鉄道・飛行機と同じく輸送手段なので、淡々と荷物を宇宙に運ぶのがあるべき姿で、本来は打ち上げのたびに一喜一憂するようなものではない。もちろん、H3の開発に新規性もなくはないが、そういう意味で今回の成功は、「はやぶさ2」や EHT のような「前人未到の偉業」とはちょっと性格が異なる。

    例えるなら、模試でA判定だった第1志望の大学に合格してよかったね、みたいな感じ。喜ばしいのは確かで、A判定だったからって受験勉強の苦労が皆無だったはずもないのだが、もっと高みへ行けるはずだし、行くべきものである。受験勉強の時期に起こったさまざまなドラマをいつまでも回想するよりは、受かった大学でその人がこれから何をしていくかという話をする方が健康的かなと。