のCT。4か月空いたので病院の予約票がどこかへ行ってしまっていて焦った。
診断の結果、CT像に存在する何かは前回の像と比べて特に変化しておらず、癌である可能性はきわめて低いと考えてよかろうとのこと。よかった。かなり昔からあるのではないか、とも。何なんだ。
しかし今後も健診のたびに「なんか変なのがある」と言われて再検査になるのもめんどくさい。
のCT。4か月空いたので病院の予約票がどこかへ行ってしまっていて焦った。
診断の結果、CT像に存在する何かは前回の像と比べて特に変化しておらず、癌である可能性はきわめて低いと考えてよかろうとのこと。よかった。かなり昔からあるのではないか、とも。何なんだ。
しかし今後も健診のたびに「なんか変なのがある」と言われて再検査になるのもめんどくさい。
父の夢を見た。二度寝をして眠りが浅かったせいだろう。
元気だった頃の姿で、普通に家に帰ってきてステテコ姿になって酒を飲みながら明るくいろいろと話していた。俺は、父が既に死んでいることを夢の中でも分かっていて、でも面と向かって父に、「え、もう死んでるよね?」と聞くこともできなくて、奇妙な気分で受け答えをしていた。
父が俺のそばに来たときに、思い切って父の体に触れてみたら、手がふわりと通り抜けるようなこともなくて、ちゃんと触覚があって、父の体温も感じられた。その途端に堰を切ったようになって、「何でだよ」と言いながら泣いていた。父は何の感情も浮かべない表情で、話すのをやめて静かにずっと向こうを向いていた。そこで目が覚めた。目が覚めた後も少し泣いた。
父が死ぬ前も死んだ後も、これまで一度も泣いたことはない。そういえば、出棺の前に親戚に向かって挨拶をしたときに少しこみ上げるものがあった。あれはああいう状況で原稿を読めば、自分の感情と関係なく誰でもそうなるものだと思う。結婚式の両親への手紙みたいなものだ。あれから1年半経って、初めて泣きたい気持ちが湧いてきて泣いた。これまで抑圧していたのかどうか、自分ではよく分からない。
トンガの噴火で起こった気圧変化で「天気痛」が出たかどうかというWNIのアンケート。2割くらいの人が「出た」と言っている。うーむ。
あの衝撃波の気圧変化は 2 hPa くらいだったので、高度で言うと20mぶんくらい。ビルの6階まで上って下りたのと同じ程度なので、そんなので頭痛とか出るかなー、と個人的には眉唾だが、敏感な人は 1 hPa 未満の変化でも発症するという話もある。そういうものなのか。なかなか大変だ。
竹田恒泰がそんなtweetをしているが、間違いである。
火山ガスとして放出されるCO2の量はよく推定されていて、地球上のすべての火山が1年間に出す量を合計しても、人類が1年間に化石燃料を燃やして出す量の1/50〜1/100にしかならないことが分かっている。
ただし、1980年のセントへレンズ山や1991年のピナトゥボ山のような大きな噴火だと、噴火が起こっている最中の「放出レート」で比べれば、人類の放出レートと同程度になることはあった、と、上記サイトで引用されている Gerlach (2011) では計算している。しかしそれはあくまでもレート(単位時間当たりの放出量)を比較した話で、それほど多いCO2放出はせいぜい数時間しか続かない。だから放出量のトータルで比べれば、火山は人類の足元にも及ばない。竹田はそのへん分かっていないのか、分かってて嘘を書いているのか、よく知らんが、「大噴火があるんだから脱炭素など無意味だ」という話は明確に間違っている。
火山噴火が気候に影響を与えるのはむしろ、二酸化硫黄 (SO2) の方が大きい。SO2 が成層圏に運ばれると硫酸ができ、これが太陽光を反射して寒冷化する。ピナトゥボの2年後の1993年に記録的冷夏となってみんなでタイ米を食べた「平成の米騒動」はこれが原因だと考えられている。
なので、今回のトンガの噴火で食糧不足がまた来る、という不安を煽るtweetも散見されるわけだが、衛星からのリモートセンシングによって、今回放出されたSO2の量はおよそ0.4Tg(テラグラム)と推計されていて、これはピナトゥボ噴火のとき(約20Tg)の1/50である。そう考えると、今回は寒冷化するほどの影響はないと考えるのが妥当だろうという感じ。あと50回噴火すれば分からんが。
煽ったり叩いたり、濃い味付けの言説をばらまいて儲ける職種の人が世の中にはたくさんいるので、ちゃんと自分で調べて判断しなければならないし、調べて判断する方法を身に付けるために、人は勉強しなければならない。