特集「超感動の物理」の執筆を担当いたしました。よろしければご覧ください。
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少し前の特集「感動する物理」がわりと好評だったようで、それの第2弾という感じ。題材のラインナップは例によって編集部が考えるので、面白いと感じていただけたとしたら、それは編集部の方々のおかげです。書いてみてこうした方がいいかなと思った箇所には自分の意見も多少入っている。
毎回、いろいろと派生して紹介したい話が尽きないのだが、字数の制約で入れられないことが多い。例えば最初の「ストローで10m以上水を吸い上げることはできない」というトピックであれば、「じゃあ高さ10m以上のビルの上の階にはどうやって水道水を運んでいるのか」「10m以上ある樹木はなぜ水を吸い上げられるのか」「大気圧が水面を押しているというのなら、コップの水面を完全にふさいでやったらストローで水を飲むことはできなくなるか」とか、そういう疑問が当然湧いてくるわけで、そういう話も初稿には入れているのだが、誌面に収まらないので割愛。そこは発展ということで、自ら調べていただければ…。
そう考えると、細かい話題の単位でいえば、最終的に記事になるネタの2、3倍はアイデアを出しているとも言える。10書いて10使われれば最も効率はいいのだが、多めに提案して取捨選択してもらう方が多分良いものになる。あと、ライターの視点と編集者の視点はやはり違う。書き手が説明したいことと読者に受けることの違いというか。書き手の論理だけで行ってしまうとやはり独善的になりがちなので、捨てる工程はあった方が良い。