ワダさん卒業

「山田五郎 オトナの教養講座」のアシスタントを務めていたワダさんが東阪企画を退社するため、チャンネルも卒業との報せ。悲しい。

登録者数49万人で、文化・教養系のYouTubeチャンネルとしては大きく成功したコンテンツの一つだと思う。番組制作会社に入った普通の20代の新人さんが、コロナ禍で仕事が激減した業界の余剰リソースを利用して、特に美術に詳しいわけでもないまま企画を立ち上げ、ここまでの番組にしたのは凄い。ワダさんが「詳しくない人」としてゆるい聞き手をつとめながら、低予算感あふれる画面編集で見せたことで、視聴者がアートを楽しむ敷居を劇的に下げた、奇跡のようなチャンネルになった。

これほど成功したワダちゃんだから敏腕テレビマンとしてこれからバリバリ出世していくのだろうと思ったら、あっさり辞めて別の仕事をするという。すげー。ただまあ、ちょっと分かるような気もする。番組が分不相応に大きくなりすぎたという感じだろうか。知らんけど。

この番組を見ているおかげで、ルネサンスから20世紀までの西洋美術史の大まかな流れを自然と覚えてしまった。ほんと凄い番組。アシスタントは五郎さんの事務所のアルバイトをしている「瓜谷さん」に交代し、番組は今後も続くとのこと。ブラタモリのアナウンサー交代みたいな感じ。


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“ワダさん卒業” への1件のコメント

  1. […] googleアナリティクスでこのblogへのアクセスをたまに確認しているが、いまだに一番アクセスが多いのがワダさん卒業について書いたエントリだったりする。ワダさんロスの人が多いのか。 […]