「残虐な野球用語いつまで」

朝日新聞の「声」欄にはときどき、どう考えてもこれはツッコミ待ち、もしくは担当者による晒しだろうと思うような投稿が掲載されるが、8月28日(日)朝刊のこれもなかなかの芳醇さ。

「残虐な野球用語いつまで」

「死球」という言葉が残虐だと書いたわずか11行後ろで、何のためらいもなく「死語」という言葉を使っているあたりが特に好きです。

「声」欄の場合、掲載前に新聞社から投稿者に連絡が来るので、そのチェックを通ってるということは、ネタではなく本当に千葉県在住の71歳女性が書いたのだろう。

思い出すのは、「軍靴コピペ」「春の戦没コピペ」などと呼ばれた、おそらく 2ch 発祥のミームである。少し探した感じでは、2005年の「オッスオラ極右のガイドライン」スレが最古のようだ。

323 :水先案名無い人:2005/03/23(水) 14:18:36 ID:6nz6SAmS0

先日、息子が野球部に入るのだと言って頭を丸刈りにしました。
私は野球のことは全く知りませんが、今時スポーツをするのに丸刈りにする必要があるのか・・・・
と疑問に思っていました。
謎が解けたのは、息子が「皇支援に行くのが夢だ」などと言い出してからでした。
野球とはスポーツに見せかけた極右活動だったのです。
息子が党首をやっていて保守のためにがんばるというのを聞いた時にはその場にへたりこんでしまいました。
最近始まった高校野球の大会も「春の戦没」などという名で、あの忌まわしき戦争を思い出させます。
揃いの服に身を包んだ丸刈りの若者達の入場行進を見た時、私には軍靴の足音が聞こえてきました。

(38歳 主婦)

現実の投稿がネタを凌駕する2022年。