チャラン・ポ・ランタンのライブを観たいと思っていたが、気づいたときにはツアーのチケットが売り切れていて、でも東京公演を配信で観られる券があったので購入して観た。コロナ時代ならでは。
全国ツアー「Re: リバイバル上映」東京公演 | チャラン・ポ・ランタン
素晴らしいライブだった。開演に間に合わず、30分遅れくらいで見始めて、終わってから最初の30分をアーカイブ映像で見直したが、冒頭だけでなく結局最後までもう一度見てしまい、さらにもう1周見てしまった。計3周。
小春さんとカンカンバルカンの圧倒的な演奏力と、ももさんの、ときに狂気を孕んだような歌唱と演技が素晴らしい。10代から大道芸をやってきた人たちなので、ライブの回し方がやはり別格の上手さ。公演の全体が、小春さんの脳から溢れ出した極彩色の情報の洪水のような感じ(と書いたら、ATOKから 《修飾語の連続》 と注意された)。ももさんと小春さんはふだんの声質はだいぶ違うが、二人がハモるとやはり姉妹であることを感じる。
チャラン・ポ・ランタンのライブの楽しさは林檎さんも亀田師匠とのラジオ番組で言及している。
https://www.youtube.com/watch?v=FtBtk0D8QSA
最初の方にやった曲は重い曲が多め。小春さんも曲間の MC で「無理無理。引くわ、こんな曲ばっかやってるやつ」と自嘲していた。昨今は実世界がしんどい事象ばかりでみんな疲れているせいか、さらっとした音楽が流行っているような気もするが、負の情念や劣等感をエンタメとして昇華させるチャラン・ポ・ランタンの曲こそ今必要かも、と思う。形代に穢れを移して流す流し雛のような。
「リバイバル上映」はマジ名曲。