あおぞら

iPhoneのカメラは空の青さを演出しすぎだが、それにしても、自分が子供の頃は、空が青いと感じるのは真冬の乾燥した晴天くらいで、夏の空はいつも白っぽく、こんなに青くなかった気がしている。

空の色に関する長期の調査データというのは見つけられなかったが、大気汚染のデータは環境省にあった。

https://www.env.go.jp/air/osen/index.html

俺の子供の頃(昭和の終わり)に比べて大気汚染は劇的に改善している。

窒素酸化物 (NOx)。「一般局」というのは一般環境大気測定局、「自排局」というのは自動車排出ガス測定局(主に道路近くに設置)のデータ。

浮遊粒子状物質 (SPM)。10μm以下のダストのことで、2.5μm以下のものは例のPM2.5というやつ。

二酸化硫黄 (SO2)。これは火山ガスの成分でもあり、桜島近くの測定局では噴火があると高く出たりするらしい。

一酸化炭素 (CO)。

昭和の終わりと比べると、どの指標も1/5くらい、一番減っていないNO2でも半分にはなっている。工場や自動車の排ガス規制が厳しくなったのと、HV, EVの普及が大きいのだろう。

子供の頃は車道の横を歩いて登校していたので、登校風景というと車の排ガスの白い色と臭いを思い出す。いすゞエルフやトヨタダイナなどのトラックの排気は特に臭かった。たまに見かけたスバル360も、2ストエンジン特有の強烈な臭いがあった。今の車は排ガスの色なんてほぼ見えないしな。時代とともにいろんなものが悪化していると思いがちだが、環境はすごく良くなっている。