SLIM、起床

SLIMの太陽電池に太陽光が当たって再起動できたとのことで、喜ばしい限り。「トイプードル」というのは岩石に付けたニックネームの一つ。

SLIMの着陸地点での、毎日0時JSTにおける太陽の位置は以下の図のようになっている。

1/28夜にようやく再起動したということは、太陽高度が西に30-40度くらいまで下がらないと発電できない姿勢ということになる。そして図の通り、1/31の18時くらいには日没となるので、それまでにバッテリーが満充電になったとしても、また数時間で眠りに就くはず(過放電を防ぐためにまた人為的にシャットダウンするのかも)。活動できるのは1か月のうち正味3日間くらい、月齢でいうと17〜20の間だけという感じ。

2/1〜16は夜となり、続いてまた昼が来る。-150℃といわれる月の夜を越えられれば、2/27〜3/1あたりにまた覚醒するかもしれないが…。

月面での越夜については、本当にミッションの「おまけ」であって、それに耐えるようには作っていないとの話だった。一応通信は毎日試すのかもしれないが、実質的には2/1でお別れかも。