Hunga Tonga–Hunga Haʻapaiってずいぶん長い名前だな、と思ったら、もともとHunga Tonga島とHunga Haʻapai島があったのが、2009年の噴火で一つの島につながったらしい。カルデラの外輪山の一番高い場所が海の上に出ている島なので、噴火によってくっついたり離れたり海中に沈んだり、わりと変化は激しい場所のようだ。
津波だけでなく火山灰や火砕流も相当届いているのではないかと思われ、国家としてのトンガが無事なのか大変気になるが、科学の視点ですごいなと思ったのは、一つは気象衛星ひまわりで衝撃波がとらえられたこと。
昔のひまわりは撮影が3時間ごとで、台風が来ているときだけ1時間おきとか、そういうものだった。イメージングの性能が上がったのももちろんだが、時間分解能が飛躍的に上がったことでこういう突発現象が写るようになったのは素晴らしい。
もうひとつ感動したのは、ウェザーニュースの観測網によって衝撃波が日本列島を通過する様子が綺麗に可視化されたこと。
これはウェザーニュースが法人向けに販売している気象IoTセンサー「ソラテナ」の全国3000基のデータを集約したものらしい。気象庁のアメダスは1300か所なので、設置密度はアメダス以上。ある種の市民科学の成果として素晴らしいものだと思う。