地元で長く閉店していた時計店が代替わりして別のご商売を始め、店の片隅に時計店時代の在庫?を並べているのを発見し、佇まいの良い時計を手頃な値段で入手できた。あいにく風防が割れていたのでオーバーホールに出し、先日修理が完了したとの報せを受けて引き取ってきた。素晴らしい。0x32歳のセルフ祝いのようなもの。
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1961年製造のオメガコンステレーション。機械は cal.561。’60年代のコンステはずっと欲しかったので嬉しい。アプライドロゴの下の銘に「OFFICIALLY CERTIFIED」が入っていないのは少しマイナーか。リオ五輪閉会式の映像でマリオになる前の安倍晋三が時間を確認していたのは、これより少し後の「Cライン」と呼ばれるコンステレーション。
Constellation とは「星座」のことで、裏蓋には星と天文台を描いたメダリオンがある。コンステレーションはすべてクロノメーターなので、高精度の象徴として天文台が描かれている。かつては機械式時計の精度がクロノメーター規格を満たしているかどうかの検定や精度コンクールを天文台がやっていた。現在のスイスは専門の試験所が検定しているが、ドイツとフランスは最近、天文台でのクロノメーター検定を再開したらしい。こういう天文台で天文学の観測や研究がされているのか謎。
ヴィンテージのコンステはあほみたいに高くなく、こういう背景もあるので天文ファンにはおすすめ。
修理店にエクスプローラー I ref.1016 があったので、ついでに目の保養で眺めてきた。350万円で、それでも売約済だった。俺が時計に興味を持ち始めた10年前には50万〜60万だったはずだが、ここまで高騰するとさすがに馬鹿馬鹿しくなる。