ベルの不等式の破れを実験で証明した三人が受賞。こちらは長年予想されていた候補者たちがようやく受賞した。
プレスリリースでは、量子テレポーテーションや量子コンピューターにつながる重要な概念を証明したという解説になっているが、応用面だけに価値を矮小化するのはあまりよくない。
ベルの不等式が破れているという話はそれ自体で、人類の世界観や哲学、認識論などにもつながる深い内容を持っているというのが、プロの人たちの評価だろうと思われる。ある意味で地動説などにも匹敵する大きな話。詳しくは「局所実在論(の否定)」「隠れた変数理論(の否定)」などで検索してみるといろいろ分かる。
田崎晴明さんが上げている解説動画が、難しくはあるが、わりと素人にも雰囲気はつかみやすい。
とりあえず、第2回の動画だけ見てもよいと思います。
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