モノタロウから武器が届いた。剪定のこぎりも。
普通の鋏は上刃が右、下刃が左にある。人間の手は握り込むと thumbs-up 👍のようになるので、鋏を右手で使うとき、右親指は指穴を左へ押し出し、他の四指は指穴を右へ引っぱっている。これで2枚の刃がうまく擦り合わさって切れる。
左利きの人がこれを使おうとすると、逆に2枚の刃が開いてしまい、ろくに切れない。
自分の場合は、左手で「4」を示すように左親指だけ折り曲げた状態にして、親指で指穴を左へ引き付け、四指は指穴を右へ押し出して刃を擦り合わせるというアクロバティックなやり方を子供の頃に自然と体得した。この技で右手用の鋏を左手で使っている。
だが、剪定鋏にはこの技は通用しない。剪定鋏は太い枝を挟んで大きな握力をかけるため、繊細な指技が使えず、左手ではほぼ切れない。うちにある剪定鋏はどれもこれも切れないなーと思っていたが、自分のせいだった。
今回買った左手用の剪定鋏で切ってみたら、気持ちよくバツバツ切れて最高です。おかげで柚子の透かし剪定がほぼできた。
変に切りすぎると逆にアホ毛のように徒長枝がばんばん出て爆発するという話がある。たぶんこれまで父や俺がそういう、丸く刈り揃えるような剪定ばかりしていたせいで、ツゲやツツジの生け垣のように内部が密集し、徒長枝同士が絡み合って収拾が付かなくなっていた。
今回は先端はいじらず、木質化した枝元から不要枝を抜く剪定だけにした。これで様子を見る。トゲも切り取ってかまわないらしいのでばんばん取った。とりあえず、手が傷だらけにならずに内部にアクセスできる状態になった。
なお、剪定鋏にはアンビル型というタイプもあり、これは両刃の擦り合わせを利用せずに切る方式なので左手でも使える。ただし受け側が厚いので枝のキワで切れないデメリットがあるとか。