フェキソフェナジン aka アレグラ

皮膚科で処方されているかゆみ止めの内服薬が非常に良く効くので重宝している。フェキソフェナジン塩酸塩というやつ。搔いても搔いても痒みが治まらないことがよくあったが、これを飲むと、そういう意味不明な激しい痒みはなくなる。

例えば、入浴して身体や頭を洗ってさっぱりしても20時間くらい経つと頭や顔が痒くなってきて、それでも疲れて入浴せずに寝てしまうと、寝ている間に搔いてしまって翌朝に生傷だらけになっている、という状況があった。しかし、フェキソフェナジンを飲むと入浴から48時間経っても痒みをさほど感じない。ヒスタミンが受容体と結合するのをブロックする薬らしい。

このフェキソフェナジン塩酸塩というのは、調べてみると要するに「アレグラFX」だった。1錠あたりの有効成分含有量60mg、1日2錠というのもアレグラの箱に書かれているのと全く同じ。アレグラは市販薬にも処方薬にもあるようだが、今ではどちらにもジェネリックが出ている。自分が処方されたのもジェネリック。

ドラッグストアに行くと、花粉症の薬としてアレグラとそのジェネリックがたくさん出ている。「アレルビ」とか、スギ薬局の「ハリー鼻炎FX」とか。FXというのが「フェキソフェナジン」の略称なのだろう。こういう市販薬ではアレルギー性鼻炎しか効能として謳っていないが、皮膚科でかゆみ止めとして処方されるものと有効成分・含有量が全く同じなので、かゆみ止めとして飲んでもたぶん効くだろう。

値段は、皮膚科で処方されると3割負担で済むので、診察料・調剤料を加味しても、ジェネリックの市販薬を買うよりまだ全然安い。よって、わざわざ市販のフェキソフェナジンを買う動機はないが、「処方薬を切らしてしまったが次の診察まで日がある」というような場合につなぎで買うのはありかもしれない。