アシュートという町の遺跡で、地下13mまで掘られた縦坑の底に墓が見つかり、イディという女性の遺体を納めた木棺が2024年に発見された。盗掘されていたものの、木棺は二重で美しい彩色が施されている。
年代は中王国時代のBC1900年ごろと推定されている。イディは当時の州侯の娘だった。出土した彩色木棺は学術的価値が高いが、急速に劣化しており、しかし修復の資金が不足している。
ということで、修復・保存の資金を募るクラウドファンディングがおこなわれている。3月末までに250万円が目標で、現在は42%達成。
出資額に応じたリターンがある。少額ながら支援させていただいた。
4000年前の彩色がこれほど鮮やかに残るというのは、さすが湿度の低いエジプトという感じ。日本では高松塚古墳の壁画が有名だが、あれは1300年前のもの。
高松塚古墳は調査で人が立ち入ったせいでカビが大発生して壁画が消えかかり、やむをえず石室を壊して剥ぎ取り保存するしかなくなった。後世に伝えるためには外界に引っぱり出して保存するのがたぶん最良だが、外界に晒したせいで劣化が加速することもあるのが難しい。
