カメラ

先日の会見の写真撮影でやらかした。

こういう撮り直しの利かない大事な撮影では、露出云々よりとにかく使える画像を押さえるのが最優先なので、カメラまかせのプログラムAEで撮ることにしている。

で、自分のX-T10にはP/S/A/Mのモードダイヤルがない。シャッターダイヤルとレンズ側の絞りスイッチにそれぞれ「A」(Auto) という選択肢があり、シャッターとレンズを両方「A」にすればプログラムAEになるという方式。シャッター速度だけ「A」にすれば絞り優先AE、絞りだけ「A」にすればシャッター優先AE、両方マニュアルにすればマニュアル露出。ちょっと癖のあるUIではある。

会見の当日も、両方「A」になっていることを最初に確認したはずなのだが、いざフォトセッションの時間になってパチパチ撮っていて、なんか画面が暗くてざらついてるなぁ、おかしいな、と思っていた。フラッシュも焚いてみたが明るくならない。F22でISO6400とかになっている。なぜ?と理解できなかったのだが、帰宅してからカメラを見たら、レンズ側のスイッチが「マニュアル絞り」になってるじゃないですか。どこかのタイミングでこのスイッチに触れてしまい、動いたらしい。

つまり、プログラムAEだと思っていたのが絞り優先AEになっていた。しかも悪いことに、たまたま絞り値がF22になっていた。真っ暗じゃん。結果、カメラは適正露出にしようとしてISO感度を6400まで上げることになり、暗くてざらついた写真ばかりになってしまった。

もちろん、液晶画面にはモード表示も出ているが、PじゃなくAになっているとは思いもせず…。あほですね。

「とっさの時にいろんなことを気にしながら操作する」というのが、おそらく自分は得意でない。MT車は何とか運転しているが、カメラはいまだにこういうミスがある。飛行機の操縦とか絶対無理だろう。俺みたいなのはスマホで撮るのが一番いいのかも。他の記者さんは、大きい社は記者とカメラマンで来ているし、記者一人の場合も一眼で撮る人は少数派で、コンデジかスマホが多い。

こういうことがあると、やはりモードダイヤルのあるカメラに変えようかな、という気になる。