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twitter とかどうでもいいから、お前は早く Starship を上げろと。
2025年の「アルテミス III」で、Starship ベースの月着陸船(Starship HLS)を使って2名の飛行士が月着陸をする予定だが、あと3年しかない。SpaceX が Falcon 9 や Crew Dragon で見せた驚異的な開発速度は素晴らしいものがあるが、Starship に関しては、前例のない要素技術を少なくとも3つ含んでいて、これら全てをあと3年でものにしなければならない。
- メタン燃料のロケットエンジン
- 垂直着陸からの再離陸
- 軌道上での燃料補給
とりあえず、第1段の Super Heavy に Starship を第2段として載せたフルスケールの状態で打ち上げ、地球周回軌道投入というのが次の一里塚かなと思うが、現状では Starship 単体で1万mまで上昇→垂直着陸までしかできていない。Starship システムは完全再利用を謳っていて、第1段の Super Heavy も地上に戻ってくることになっているが、そっちの試験もまだ。
Starship HLS はアルテミス III とそれ以前の無人試験の2回分打ち上げることが NASA との契約で決まっていて、NASA はこれに30億ドル支払うことになっている。NASA の要求仕様では、月面へ 2t 降ろし、月面から 1t 上げる能力があれば良いとなっていたが、Starship HLS は月面との往復どちらも100t 以上運べることになっている。はっきり言って、アルテミス III のためにはかなりオーバースペック。もともと火星往復のための宇宙船だからこうなったのかもしれんが。
いくらでかくても完成しなければ意味がないので、アルテミス III 用のロケット・宇宙船は、現状の Super Heavy + Starship HLS の仕様からそのうちスケールダウンされるのではないかなーと思っている。知らんけど。