接する国々の国境線の長さをグラフにしてみた。海まで入れるとめんどくさいので、陸上の国境のみ。
青は NATO 加盟国、赤はロシアの軍事同盟である CSTO 加盟国。水色は米国と、オレンジはロシアと何らかの軍事的協力関係にある国。黄色(モンゴル)は明示的な軍事協力はないものの、ロシア製兵器を使うなど、軍事面で米国よりはロシアに依存している国。
ソ連解体前はエストニアからアゼルバイジャンまで全部赤だったことを考えると、ロシアとしては、ドミノ的に周辺国が青に倒れ続けていることに敗北感を感じているのだろうというのは分かる。ここでウクライナまで青になるのだけは絶対許容できない、というのも、同意することは到底無理だが、離婚を切り出されたDV夫的な心理だろうという理解はできる。
ロシアはウクライナと同様に長大な国境を接するフィンランドに対しても、「NATO に入ったらどうなるか、分かってんだろうな」と恫喝している。北風と太陽。国連安保理の常任理事国が何やってんだよという感じだが、GDP を見るとロシアは今やインドにも抜かれている。衰退した元超大国の悪あがきだと思うと切なくもある。