GIGAZINEは直さない

チューリッヒ工科大に系外惑星やアストロバイオロジーをやる新しい研究所ができたというニュースが GIGAZINE に載っていた。

「25年以内に太陽系外で生命が見つかる」と研究者が発言

で、

チューリッヒ工科大学は新しく「Center for the Origin and Prevalence of Life」(生命の起源と有病率に関するセンター)と呼ばれる、宇宙における生命の有病率とその出現につながるプロセスに関する基本的な問題に対処するためのセンターを開設しました。

と書いてあるのだが、「生命の有病率」って何だよ、と思うわけです。prevalence を辞書で引くと確かに「有病率」という訳語が載っているので、それをまんま使ったのだと思うが、それは疫学の文脈で出てきたらそう訳すというだけの話で、地球外生命探査の文脈で prevalence of life と言ったら「生命の存在確率」のことに決まっている。生命の住む惑星は何個に1個あるか、といった話になるので、これも prevalence と呼ぶわけでしょう。知らんけど。

…ということを tweet して、GIGAZINE の「誤字脱字の指摘」という窓口でも知らせてみた。

すると翌朝に早速 GIGAZINE から、

ご連絡ありがとうございました、GIGAZINEのxxxです。ご指摘の点について修正を行いましたのでご確認ください。

との返信があった。しかし見てみると、全く何も変わっていない。web ブラウザのキャッシュのせいかと思ったが、マジで変わっていない。

反映されるまで時間がかかるのかな、と思って半日待ったが、やはり変わらないので、「直っていないようです」と再びメールを送った。が、それっきり返信なし。1週間経った今に至るも直っていない。

「修正を行いましたので」という返事が即来たのはいったい何だったのか謎。実は人間ではなく bot の自動応答なんじゃないかとすら思える。なんか怖ぇ。

GIGAZINE は1日に20本くらいニュースを出している。こういうサイトにとっては、とにかく記事を量産して PV を稼ぐことが重要で、公開後に内容をメンテするなんて、手間だけかかって売上に1円も寄与しねーし、炎上してないんならほっとけ、くらいの感じなのかも。悪貨は良貨を駆逐するよねー。