レジ打ちの行列のように、暇つぶしが必要だがスマホを取り出すほどでもないようなとき、暗算で西暦を干支(十干十二支)に換算して時間をつぶすことがよくある。以下の3つを覚えておくと計算できる。
- 十干は甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)。中学のときに数学の先生がなぜか教えてくれた。
- 十干は10個なので西暦の下一桁と一対一対応しており、「4」の年が「甲」。
- 1984年が「甲子」。
2025年は下一桁が5なので、十干は乙。つまり今年は乙巳。645年の「乙巳の変」(大化の改新)と同じ。2025 – 645 = 1380年で、1380は12で割り切れるので確かに645年も巳年である。
戊辰戦争は「戊」なので西暦の下一桁は8であり、幕末〜明治の境目あたりで8が付く年といえば1868年(明治元年)だなと見当が付く。
辛亥革命は「辛」なので西暦の下一桁は1であり、1910年代だったことを覚えていれば、1911年だなと見当が付く。年代を忘れていたら、今年の6年前である2019年が亥年なので、そこから12の倍数を加減していけばよい。2019年から120を引いた1899年も亥年、そこから12を足した1911年も亥年なので、ああ1911年か、と気づく。
ということで、受験生には頑張って欲しい。
十二支同士の間隔は、時計の文字盤を思い浮かべて12時が「子」、6時が「午」というように対応づけを時計のビジュアルで覚えるとすぐ計算できる。自分が丑年(1時)生まれで、相手の干支を聞いて辰年(4時)ですと言われたら、相手は時計の文字盤上で自分より+3または-9の位置にいるので、3・15・27…歳下、または9・21・33…歳上ということになる。年齢を聞くのは憚られるが干支なら聞ける、という場合に役に立つ。逆に、自分との年齢差から干支を求めるのにも応用できる。これで地面師になっても大丈夫。