wota忘年会、コンセント

12/28(土)

@南インド・ビストロひつじや(神田)。hoiさん、shioさん、Muraさん、自分の4名。羊肉メイン。さほど混んでいないわりにどれも美味しくて良い店だった。終始咳き込んでいてすみません。

忘れていたが、自分は昨年はお休みしたらしい。皆さんそれぞれお元気の様子。

サンマルクカフェで茶を喫す。場所のせいか、自分たちと同じくらいのおっさんおばさんが多かった。

今日の和製英語。絵があるのでまあ分かるんだろうけど、コンセントは concent ではなく outlet。OKよりは “Outlet available” とかの方がよい気もする。

リーダーズ英和辞典で concent を引くと、「《古》(声や音の)一致、調和」という意味しか出てこない。

明治末期〜大正ごろのコンセントは今のACアダプターの端子のような「棒と円筒」形の電極になっていて、”concentric plug”(同心プラグ)と呼ばれていた。日本語の「コンセント」はこれに由来するようである。現物の写真を見るとなるほどと思う。

Q.003 「コンセント」は何語?

A.003

日本語です。

昭和29~30年頃の日配工の資料に 初代会長 神保達 氏が以下の文章を記載されています。

米国製品は主にブライアント、GE,ウエスチングハウスのものが多く、欧州から輸入されたコンセントに、中心に棒状の1極があってその周囲にリング状の1極を備え、極がコンセントリックに出来ているものがあり、筆者も見て知っております。我が国でアウトレットのことをコンセントと名付けた語源は、この器具の構造から出たとか聞いております。
注)コンセントリック(CONCENTRIC)は同心円の意。

英国 ロンドンにある自然史博物館には1900年ごろ英国で使用されていた、同心円状のコンセントが展示されており、このようなコンセントを神保達 氏はご覧になったと推察します。アメリカではReceptacle(レセプタクル)、英国ではSocket-Outlet(ソケット アウトレット) と言います。

医療で使う「インフォームド・コンセント」は informed consent で、c ではなく s である(consent:承諾、同意)。これは’80-’90年頃に輸入された概念で、日本語と英語でずれはあまりない。元は医療倫理で出てきた言葉だが、メディア研究や社会科学実験など、広く「被験者」が存在する分野でも使われるらしい。

outlet がコンセントの意味になっているのは、「何かが出てくる場所」というのが outlet の核心的意味だからだろう。電流が出てくる所なので outlet。河口も川の水が海に向かって出てくる所なので outlet。感情の「捌け口」も outlet。outlet store は本来小売をしないはずのメーカーから直接商品が出てくる店だからそう呼ばれるのであろう。スタディサプリの関正生先生が言いそうな説明。