前橋市総社町で出土。
https://www.asahi.com/articles/ASRC26VFMRBSUHNB006.html
盛り上がらないとか言われているが、まあ銭なので、そもそもこれを「埋蔵金」と呼ぶかという問題もある。
これは中世のものらしいので近世の通貨単位で考えるのは少し微妙だが、一応金と銭の交換レートで考えると、一両は江戸時代で銭四貫文(=4000枚)、天正の頃は一貫文とされていたらしいので、10万枚は天正のレートで考えても百貫文、つまり百両にすぎない。千両箱一箱分にも満たないわけなので、埋蔵金と言うにはしょっぱい。昔、糸井重里が掘っていた小栗上野介の徳川埋蔵金は400万両とされている。
10万枚は埋蔵銭としては多いが、1万枚規模の銭はわりとちょくちょく出土しており、2018年には蓮田市で大型の甕に入った銭が約20万枚出土している。
出土した埋蔵文化財の所有権は、持ち主が分からないほど古いものは、基本的には都道府県帰属となるようである。土地の所有者の先祖が埋めたものであることが文献などから確実に言える、といった場合には土地の所有者に帰属する場合もあるらしい。