時計の電池交換をするのに、手持ちの精密ドライバーではたまたまサイズが合わず、ダイソーでドライバーセットを買ってきた。200円。
自分は実店舗で買ったが、ダイソーの通販サイトにも同じ物が売られている。これ。
先端のビットを交換するタイプで、ビットはプラス・マイナス・六角レンチが計20個入っている。
何mmのビットが入っているのかは外箱には一切書かれていない。箱の窓から見て、俺の使いたいサイズが一応入っていそうだったので買った。これを使って無事に電池交換も済んだ。
…のはいいのだが、ビット20本入りというのが食わせ物だった。「20本入り」と言ったら普通、20種類入ってるんだと思うじゃないですか。開けてみたら、プラス・マイナス・六角が各4種類で計12種類しかない。「プラスとマイナスは同じサイズを2本ずつ入れておきました!」ということで、4×2+4×2+4=20本なのだった。ひどい。
各ビットにはサイズが刻印されているが、パッケージの外からは刻印が見えないような向きで納められているので、購入前にはこのからくりに気づくことができない。
なお、六角レンチだけはすべてサイズの違うものが4本入っている。六角は精密ドライバーより太く、同サイズがダブっていると一目で気づきやすいので、これだけは4種類入れたのでは、と勘ぐりたくなる。Evilですわ。
所詮は100均だろ、とか、質が悪くてすぐに欠けるから2本ずつ入れたんだろ、とか、200円の中華製品に何マジになってんの?とか、正当化はいろいろ可能だが、こういう「騙される方が悪い」と言われるタイプのビジネスに久々に出会うと、やはり愉快ではない。この国の過剰品質主義に慣れすぎて、ダイソーの出自がバッタ屋だったことを忘れていた。
一応、「中身をちゃんと20種にするか、あるいはパッケージの記載を改善して欲しい」とお客様相談室に意見を送ってみた。たとえ200円であっても、unko を売る者に対して「お前 unko 売ってますよね」という感想は伝える方が良い。気づいてるよ、と伝えるのは大事。
時計工具屋でまともなドライバーセットを買おう。