床屋で身体にかけてもらうビニールのあれをまとっているだけで汗だくになった。店内は冷房がきいているが、あまり涼しくない。切った髪の毛が汗で肌にくっつくので理容師さんもやりづらそう。
ついでに市役所に行って国民年金の付加年金を申請。制度をこれまで誤解していて、月400円ずつ余計に支払うと、支給時に年金が月200円増えるのだと思っていた。何だそれ、どこにメリットがあるんだよ、と思っていたのだが、そうではなくて、月400円支払うと、支給時に年額が(200円×納付月数)だけ増える。
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/fukanofu.html
50歳から60歳まで付加年金を納めると、納付額は 400円 × 120か月 = 48,000円。この場合、年金支給額が年額で 200円 × 120か月 = 24,000円 だけ加算される(加算は死ぬまで続く)。つまり、2年で回収できる。毎月で言うと2,000円プラス。月400円支払って月2,000円増えるので、65〜75歳の10年間を見れば5倍レバレッジで返ってくる計算。自分は迂闊にも気づいたのが今だったのでこのくらいの加算にとどまるが、40歳から納めれば当然月4,000円プラス。30歳からなら月6,000円プラス。少額ではあるが丸儲けで加算されるので、これは利用した方がよい。厚生年金の人には関係ない話だが。
国民年金の上乗せについては国民年金基金というのもあるが、これは掛金が高いわりに支給額はそれほどでもない。俺が今から始めると、掛金が国民年金保険料以外に月額18,000円(A型)とか16,000円(B型)かかり、支給額は国民年金(老齢基礎年金)に年額11万円(月9,000円)ほどプラスされる。月額11万円じゃないぜ。82歳とか84歳まで生きてようやく収支トントン。ありえん。
※ A型:早死にしたときに遺族に一時金が出る、B型:早死にしても一時金は出ないが掛金が少し安い
https://www.zenkoku-kikin.or.jp/simulator
「国民年金基金の掛金は所得控除されるので、実質の掛金はもっと安いですよ」と国は言うのだが、自分の所得でシミュレーションしてみると、控除額は年間30,000〜33,000円くらい。掛金の控除を計算に入れると収支トントンになる年齢は3歳くらい早まるが、それでも79〜81歳。微妙である。
仮に今30歳の人が国民年金基金を始めると、掛金が月9,000円 or 10,000円くらいで、支給額は年額約24万円(月2万円)。これでも78〜80歳まで生きないとトントンにはならない。
まとめると、国民年金基金は80歳くらいまで生きないと元を取れないが、付加年金は2年(67歳)で元が取れるので、付加保険料月400円くらいは納めておいた方がよい。一生サラリーマンの人には関係ない話。